2023年7月号

2023/07/23

HKT48本村碧唯、卒業コンサートにダンス魂を宿す

 7月17日、福岡サンパレス ホテル & ホールで「HKT48本村碧唯卒業コンサート~唯一碧く輝く宝石~」が開催された。2011年の1期生最終審査から約12年間、HKT48に寄り添い取材を続けた本紙編集長兼、スクランブルエッグ編集長の岡田隆志氏に今回の卒コンをリポートしてもらった。そして最後には、本人からのラストメッセージを撮りおろし写真とともに紹介する。

12年前に言った言葉


 2011年7月10日、ヒルトン福岡シーホーク。HKT48の1期生最終オーディションに残った40人の中に本村碧唯がいた。中学2年生、14歳、審査番号は37番。36番は村重杏奈、38番は森保まどかだった。セミロングヘアーで濃いピンクのTシャツ姿で、幼いながらアイドル性が高かった。

 同年10月、西武ドームのAKB48「フライングゲット」全国握手会でグラウンドを全力で駆け抜けて登場し、初パフォーマンスを披露。11月14日にはホークスタウンモール内にできた専用劇場で記者会見が行われた。そのときの自己紹介で「私は5年間ダンスをやっていたのでダンスには自信があります。ダンスでみんなを引っ張っていけるようにしていきます」と宣言した。

 11月26日、劇場初日「手をつなぎながら」公演。ユニット曲は「ウィンブルドンへ連れて行って」。ピンクの衣装で、回転ステージを回った。

 11周年コンサートで卒業を発表した。「卒業までたくさんの時間をかけたい」と言った理由がこの卒コンにも詰め込まれていた。

前半7曲は全部本村による振り付け


 本村は全32曲に出演。中でも前半7曲はゴリゴリのダンス曲。しかも見慣れない振り付け。最初のMCで7曲すべてが本村の振り付けだと明かされた。

 「opening」「野蛮な求愛」「Escape」「Must be now」「空き缶パンク」「無謀な夢は覚めることがない」「Make noise」と、各姉妹グループの難易度の高いダンス曲をリアレンジした。全パートを振り付けて、メンバー全員に振りと立ち位置を覚えてもらい、完成させるまでにどれほどの時間がかかるのだろうか…。考えるだけで気が遠くなる。

 レーザー光線の照明や、火の玉演出など、今まで見たことのないド派手な演出と、十分に鍛錬を積んだダンスパフォーマンスに度肝を抜かれた。

 それにしてもダンス曲の後にもチームメンバーや期ごとのメンバーと一緒に踊る姿には脱帽するしかない。後輩たちだけでなく、卒業メンバーにもたくさん見せ場を作ることを忘れてはいなかった。

多田愛佳や1期生が次々と


 卒業生ブロックは「ガラスのI LOVE YOU」から。多田愛佳がゲスト出演した。多田はHKT48に移籍し、後にチームKIVキャプテンになる。卒業で後任のキャプテンに本村を指名。本村はキャプテンになったことで、人として成長したと話していたが、その元キャプテンにゲスト出演をしてもらう形となった。

 「ウィンブルドンへ連れて行って」植木南央「天国野郎」には田中菜津美、中西智代梨(AKB48に移籍=卒業予定)、深川舞子、村重杏奈が出演。本記事の写真で村重が被り物をして顔が見えないが、客席にみかんの被り物をして登場したのは“なつみかん”こと田中菜津美だった。本村はランドセルで会場を駆け回った。

 「Blue rose」では今田美奈、森保まどかをゲストに招き、最上奈那華と4人でパフォーマンス。強風演出で髪が乱れる中、エンディングのキックを決めた。

 続いてLit charm楽曲「Hou about you?」。卒業した熊沢世莉奈、下野由貴を呼び込み、現Lit charmと最初で最後のパフォーマンスをすがすがしい表情で終えた。

(写真18枚)
次ページ以降を含めて写真は合計38枚
HKT48本村碧唯が卒業コンサートで見せた12年の集大成 に続く

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