世界で唯一！ AKB48 Group専門新聞電子版「Forty-Eight Times」
2020年9月号

2020/09/10

STU48沖侑果&中村舞・連載「おきぽさんぽイッテQ!」(1) 鹿とカオスな真夏の沖舞

　昨年のAKB48Group新聞アワード・ニューヒロイン賞のSTU48沖侑果さん(20)のご褒美連載「おきぽさんぽイッテQ!」の第3弾。今回、親友の中村舞さん(21)と2人で訪れたのは、奈良の春日大社です。沖さんが奈良の鹿にハマっているとの情報から、実現したのですが、“癒し”とはかけ離れたカオスな展開に。やっぱり動物は、予定調和にはいきません。

♪フンフン黒豆や～


　♪奈良の春日野青芝に～　腰をおろせば鹿のフン　フンフン黒豆や～♪

　55年前に当時20歳の“アイドル”吉永小百合が「奈良の春日野」を歌っていたこと、それが34年前に「笑っていいとも!」や「オレたちひょうきん族」で、明石家さんまのダンスで一大ブームになったことも、知る由もない“おきまい”が、奈良の鹿に会いに来ました。

　沖　最近、YouTubeで奈良の鹿の映像にハマってるんです。

　SHOWROOMでのこの一言がきっかけで、急きょ実現したのです。

　沖　広島にも宮島にも鹿はいるんですが、完全な野生として生きているので、餌やりは禁止なんです。触ったりすることも基本的には良くなくて。奈良の鹿は、鹿せんべいをあげることができるっていうので、来てみたかったんです。

　真夏の午前。まだ、ほかの観光客は誰もいない時間に、2人は到着しました。そこに現れたのは、心強い助っ人「奈良の鹿愛護会」の方々です。大きなナチュラルホルンで、鹿を呼び寄せてくれる“鹿使いのプロフェッショナル”たちです。

※鹿寄せ | 一般財団法人奈良の鹿愛護会

早朝に響くホルンの音


　沖　このホルンで鹿が集まってくるんですか?　どんな感じなんだろう～。

　愛護会スタッフ　今から約1300年前に武甕槌命(たけみかづちのみこと)という神様が、茨城県の鹿島神宮から白い鹿に乗って春日大社に降り立ったということから、奈良の鹿は大事に大事にされてきました。今では国の天然記念物に指定されています。奈良公園には約1200頭が生息していて、今日は私たちの周り365度全方位から100頭ぐらいが集まってきます

　♪プーフォー、プーフォー

　中村　うふふ。ちょっと笑っちゃう(音だ)ね。

　沖　あっ、すごい来た、来た(笑)。

　ちょっと間の抜けたホルン音が公園に響き渡ると、あっという間に、鹿の大群が駆け寄ってきます。桁違いの頭数。こ、これは、少し怖い。軽く100匹に取り囲まれる中、2人が鹿せんべいを手にした瞬間、事件は起きたのです。

　沖　うわ～っ!

　中村　キャー!　アハハッ、あ、痛ッ、痛タタタッ～(笑)。

鹿ってオラオラ系?


　沖さんが手に持つせんべいに群がる鹿たち。背後の中村さんにも襲い掛かります。中村さんが、なかなかせんべいを手放そうとしないので、盛った鹿は、中村さんのレースのトップスや腕にまでかみつきます。

　しかも、例年は5月に切っている角も、新型コロナウイルス禍の自粛期間があったために、そのまんま。全ての鹿が、せんべいを持つ2人の方向しか向かないために、角は逆向きで突かれることはありませんが、その迫力は、もはや草食動物ではありません。

　せんべいを上げ終わった2人は、もはやボロボロ。

　中村　す、すごかった…(苦笑い)。されるがまんまでした…。

　とんでもないカオスな現場に、スタッフ一同は笑うしかありませんでした。

【掲載期間：2020年10月10日まで】

(写真14枚)

(続く)

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