2023年12月号

2023/12/23

AKB48小栗有以インタビュー「センターの曲の衣装って、すごいんです」

 48TimesではAKB48 62ndシングル「アイドルなんかじゃなかったら」カップリング全曲特集をし、それぞれのセンターに楽曲について話してもらいました。最後の締めとして、表題曲のセンター、小栗有以さん(21)に12月号に登場してもらい、シングルについて、今年全体の活動について振り返ってもらいました。

胸を張って「センターです」と言えるように


 ――2度目のセンターの経験はいかがでしたか

 決まったときは、もちろんうれしかったです。

 歌番組やコンサートでセンターを任せていただく機会が多く、私もAKB48を引っ張るメンバーの1人として、グループをどう盛り上げていけるかをすごく考えていました。でも私自身、シングルのセンターでは無かったので、「グループのセンターです」と言えず、いつももどかしい気持ちでした。

 そんな中で、5年ぶりにシングルのセンターをいただいて、今回、胸を張って「グループを引っ張っています」と言えるようになって、うれしかったです。


 ――前回の「Teacher Tearcher」と変わったところは

 「Teacher Teacher」は、1列目がセンター経験者のメンバーで、安心感はありつつ、見せ方や、すばらしさに飲み込まれないように、自分の若さを出し、かつ楽しむことをモットーに頑張りました。

 先輩から学んだり、ついていくことがほとんどで、引っ張るところまではいけませんでした。

 偉大な先輩方が卒業され、グループとして新しい壁に当たっていると感じ、先輩方のありがたみを感じながらも、自分たちの世代が引っ張る立場に本格的になりました。

 いろいろな苦難を乗り越え、「根も葉もRumor」では、一致団結して新しいAKB48を見せることができました。

 私なりにセンターへの思いや、センターが大事にしなければならないものに対する考えもあって、プレッシャーもありましたが、今回、センターになったことで意識も変わりました。

 昔は「どんなセンターになりたいですか?」と聞かれ、「周りのみんなを輝かせることができるセンターになりたいです」と言っていました。今は、まだ言葉にまとめるのが難しいですが、前回とは全然違う気持ちで自分の色を出すことができたように思います。


マイクを置いて、マイクを持つ演技


 ――イントロの振り付けが印象的です

 昭和のアイドルの方がマイクを置くのをモチーフにして、アイドルだけど恋をしたい迷いがあって、いったんマイクを置いています。この部分は今までの曲と違ってお芝居だと思って演じています。

 お芝居の経験を活かして、最初のところは迷いがある表情でマイクを置いて、またマイクを持ってアイドルに戻って歌い始めます。

 この曲に懸ける気持ちが強かったので、振付師の先生と話し合って、たくさん解釈して、表情の作り方、踊り方を細かく研究して作り上げました。


憧れのセンター衣装


 ――武道館コンサート3日目のオリジナル新衣装が、とてもお気に入りとMCでも話していました

 センターの曲の衣装って、すごいんです!

 センター1人だけ帽子やラメがあって特別なので、AKB48に入る前からも、入ってからも憧れていました。センターという立ち位置と同時に、衣装が1人だけ華やかで、夢があってすごく素敵で、それがセンターになりたい理由の1つです。

 今回コンサートでは(衣装ディレクターの茅野)しのぶさんが、今までにない帽子を作って、名前を入れてくださいました。私だけにしか被れない帽子になったので、それがうれしくて、「もう卒業してもいい」って思っちゃうぐらい幸せでした(笑)。


振りを覚えた先にあるもの


 ――研究生とはどのように接していますか?

 私は(渡辺)麻友さん、柏木さん、指原さんにかわいがっていただいていたので、「後輩として自分が頑張らなきゃ」という気持ちが強くあった分、周りを見る時間も余裕もありませんでした。

 最近は、周りがほぼ後輩になり、自分ももちろん大事ですが、自分のあり方、見せ方が少し分かってきたので、これからは後輩を育てていく1人にならないといけないと思っています。


 ――武道館コンサートで研究生は50曲以上新しく覚えたそうです

 私もゆきりんさんたちも、今までの活動で、大変なことを乗り越えてきました。その大変な経験は、絶対に今後に生きるし、頑張って乗り越えてほしいです。

 大変だからケアしてあげたいし、支えたいけど、なるべく自分たちで頑張って乗り越えてほしいので、最初は、「えらいね、頑張ってるね」と、声をかける程度に見守っていました。

 研究生はいっぱいいっぱいな感じでしたが、やはり振り付けを覚えるだけではなく、揃えたり、ファンの方への気持ちを伝える部分に関して「もっとできるんじゃないか」と思うことがありました。

 それを伝えたいけど、伝えたら自分も100%完璧にやらないといけないので、自分を鼓舞するためにも、勇気を出してみんなの前で言うことにしました。

 振りを覚えることにどうしても意識がいってしまって、そのもう1個上の段階に行くにはどうしたらいいんだろう、それをみんなと共有したくて、「もっとこうしていこう。もっと練習して、自分たちで確認していこうね」と声をかけました。

 柏木さんもリハーサルで18期研究生に指導していたり、ひぃちゃん(本田仁美)もみんなに声をかけていました。ただ覚えるだけでなく、後半はみんなで気持ちを高める作業もできて良かったです。普段積極的に声をかけてくれているひぃちゃん、向井地さんの気持ちがわかりました。


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AKB48小栗有以インタビュー「新しいAKB48をポジティブに見守ってほしい」 に続く

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