2023年4月号
2023/04/05
【永久保存版】AKB48岡田奈々卒業公演・世界で一番の詳細リポート(前編)
AKB48岡田奈々さん(25)が2日、東京・AKB48劇場で卒業公演を行い、グループから卒業しました。1日の神奈川県民ホールでの卒業コンサートに続く2日連続でも、全力投球。過去に劇場公演で歌っていた楽曲を中心とした全19曲に出演して完全燃焼した。
いきなり弾丸スタートを切ったフル尺の「根も葉もRumor」から、仲間たちとのラストに大粒の涙をこぼしたアンコールの「10年桜」、そして「桜の花びらたち」まで、その全てを永久保存版として詳細リポートで残します。
1日の神奈川県民ホールでの卒業コンサート「岡田奈々 Congratulation concert~Thanks infinite~」の余韻冷めやらぬ中、あっという間に一夜が明けて、AKB48としての最後の1日が始まった。
「私の趣味」という「禁じられた2人」を新人の17期生の畠山希美(15)と山﨑空(18)に、前座ガールズで披露させるという“岡田奈々らしい”遊び心で、湿っぽい空気を取り払う。
オープニングは、ラストセンター曲の「根も葉もRumor」だ。前日までの疲れは全く見せず、これ以上ないほど元気にパワフルに踊り飛び出す。
さりげなくゲスト出演しているのは、前夜の卒コンに続くヘアバンドをつけた横山結衣(22)。岡田と一緒に同曲のフロントを務めた「AKB48イチのダンスの横山ちゃん」(岡田)だ。強力な助っ人を交えて、過去最高のパフォーマンスを披露しようと、フル尺で歌い踊った。
「1曲目からしんどいよ…」と、横山の肩を借りながら苦笑い。ただ、そうボヤく顔は、爽快そのものだ。
MCでは、いつもクールな千葉恵里(19)が「私って本当に泣かないんですけど、リハのオーバーチュアから涙が出ました。本当に奈々さんいなくなるのって、悲しくて仕方ないです」と言えば、やっぱりいつもは冷めた感じの倉野尾成美(22)が「奈々さんが目立っていいステージなのに、円陣では『みんなが主役で頑張ってね』って言うんです。いつもたくさんのメンバーのことも考えてくださっていて、本当に偉大な先輩でした」と、瞳を潤ませた。
全ての現役メンバーたちの憧れの的だった岡田のラストステージは、ここから一気に疾走する。ユニットコーナーは全10曲。この劇場由来の、研究生、峯岸チーム4、高橋朱里チーム4、村山チーム4時代に歌っていたユニット曲を、後輩たちと披露していく。
最も懐かしい研究生時代の「僕の太陽」公演の王道アイドル曲を、当時と同じピンクのノースリーブのミニワンピース姿で、かわいく踊った。ゆうなぁもぎおんの仲間たちがバックダンサーでサポートして、AKBきっての王道アイドル小栗有以(21)、山内瑞葵(21)、そして新人の佐藤綺星(18)と共演した。
岡田が慕う大先輩で本家の柏木由紀(31)とデュエットした。こちらは研究生時代の2公演目「パジャマドライブ」公演でのユニット。そして、岡田にとっても、タイでBNK48チャープラン(26)と歌ったりと、数々の思い出がある曲。一転して、しっとり切なく歌い上げた。
青春時代そのものだった峯岸チーム4での「手をつなぎながら」公演から。千葉と大盛真歩(23)と、これまた切なく歌った。
指原莉乃がオリジナルメンバーの同曲は、やはり、この日観覧に駆け付けてきてくれていた峯岸みなみの下、「アイドルの夜明け」公演でやっていた曲だ。息をもつかせぬ早着替えで、小田えりな(25)、茂木忍(26)と歌った。
15年からやっていた田原総一朗「ド~なる?!ド~する?!AKB48」公演での曲を、前座ガールズを任せた新人二人とトリオで披露。岡田が、当時と同じセンター用の白い羽をつけずに、あえて両サイドメンバー用の黒の羽をつけたところは、彼女らしさの真骨頂といったところか。振り返ると、歌唱力が際立つ岡田にピッタリの曲が多かったことにあらためて気づかされていった。
高橋朱里チーム4「夢を死なせるわけにいかない」公演で、スタンドマイクでかっこよく歌っていた同曲は、倉野尾、下野みう(21)、谷口めぐ(24)と4人で熱唱。1つずつ歴史をたどっていった。
18年からの村山チーム4で、再びやることになった「手をつなぎながら」公演から、当時の担当バラードを、当時と同僚メンバー、大西桃香(25)、浅井七海(22)と、しっとり歌った。
17年からの井上ヨシマサ「神曲縛り」公演で担当していた、大島優子がオリジナルメンバーの名ソロ曲を、AKBについて深く語り合ってきた戦友の向井地美音(25)とデュエット。劇場両サイドのバルコニーまで移動して歌う演出からは、最後にAKB48劇場を味わい尽くす思いが伝わってきた。
ユニットコーナー最後のパートナーは、もちろん大親友にして唯一無二の盟友の村山彩希(25)と異例の2曲を歌った。
「これを一緒に歌いたかったの」(岡田)
「あなたは私の中で一番の相棒です」(村山)
相思相愛のゆうなぁの1曲目は、17年発売の8thアルバム「サムネイル」収録の山本彩(29)と稲垣潤一のデュエット曲。第8回AKB48選抜総選挙で、AKB48が最多議席数を獲得したグループ大一党になり、その特典で17年5月から授かった「サムネイル」公演での担当曲だ。
続いて、やはりさや姉の爽快なソロナンバー「レインボーローズ」。かつての「ゆうなぁコンサート」でも披露していた思い出の曲だ。
あらためて、岡田のゆうなぁコンビへの思い、そしてアーティストとして慕うさや姉への思いが溢れる選曲だった。
「卒コンでは二人で『思い出のほとんど』を歌ったけど、今日は『ゆうなぁコン』のときに歌ったけど、あまりハモれなくて、その後も密かにずっと練習していたのが『レインボーローズ』だったの」(岡田)
「コロナでずっとあって3年越しだもんね。最後に成果を出せてよかった~」(村山)
「ゆかりのある曲をたくさん披露できてよかったです」(岡田)
2人での思い残しも、きれいに終わらすことができた瞬間だった。
最後のMCは、かわいい後輩の山根涼羽(22)につないでもらって、本編のラストスパートだ。
ミントブルーのさわやか衣装で歴代の担当公演の表題曲を披露。
18年5月の村山チーム4での初オリジナル曲。最近なかなか披露する機会の無かった、しかし、思い入れのあった同曲を、かわいい招き猫ポーズで踊った。
本編最後は、3月に初出演したばかりの新しく、そして最後の所属先の向井地チームAでの「重力シンパシー」公演から。そのチームAのメンバーたちと、最後の熱唱でやり切った。
アンコールは、前夜に初披露していた卒業ドレスで再登壇。衣装担当の茅野しのぶ氏が「今のAKBに影響を与えた存在として、(AKBのトレードマークでもある)赤と黒のタータンチェックをメインにロック調な装飾を、愛重めに死ぬほどつけた」という、肩出しの超ロングドレスだ。
ソロで歌ったのは、デビュー直後に研究生として初めて参加したシングル「UZA」収録の研究生オリジナルソングだった。14歳でデビューして約10年半。まさにこのときのために、当時から与えられていたかのような曲だった。
「10年間のアイドル人生に悔いはありません。どうぞこれからも、私の大好きなAKB48をよろしくお願いします」
心からの笑顔で、そう言い切れた。
フィナーレは、AKB48の王道卒業ソング。現役メンバー24人が次々と再登壇してくると、自然と涙がこぼれた。ゆうなぁもぎおんの3人に囲まれると、ついには泣き崩れる。歌えなくなるほどに泣いた。そして首を振りながら、天井を仰いだ。
最後は、ともにデビューした14期生の5人。先に卒業していた同期たちにねぎらわれると、泣きながらも笑顔に戻れた。
♪寂しくなるけれど 未来を信じれば 僕は頑張れる
さみしさの先にある希望の未来。大人になった同期たちを見やって、卒業の真の意味を再確認した岡田は、涙を振り切るように力強く、そう歌った。
(写真3枚)
次ページ以降を含めて写真は合計19枚
(次ページからは有料会員限定記事となります)
【永久保存版】写真アルバムで振り返るAKB48岡田奈々卒業公演・世界で一番の詳細リポート(後編) に続く
いきなり弾丸スタートを切ったフル尺の「根も葉もRumor」から、仲間たちとのラストに大粒の涙をこぼしたアンコールの「10年桜」、そして「桜の花びらたち」まで、その全てを永久保存版として詳細リポートで残します。
1日の神奈川県民ホールでの卒業コンサート「岡田奈々 Congratulation concert~Thanks infinite~」の余韻冷めやらぬ中、あっという間に一夜が明けて、AKB48としての最後の1日が始まった。
「私の趣味」という「禁じられた2人」を新人の17期生の畠山希美(15)と山﨑空(18)に、前座ガールズで披露させるという“岡田奈々らしい”遊び心で、湿っぽい空気を取り払う。
①根も葉もRumor
オープニングは、ラストセンター曲の「根も葉もRumor」だ。前日までの疲れは全く見せず、これ以上ないほど元気にパワフルに踊り飛び出す。
さりげなくゲスト出演しているのは、前夜の卒コンに続くヘアバンドをつけた横山結衣(22)。岡田と一緒に同曲のフロントを務めた「AKB48イチのダンスの横山ちゃん」(岡田)だ。強力な助っ人を交えて、過去最高のパフォーマンスを披露しようと、フル尺で歌い踊った。
「1曲目からしんどいよ…」と、横山の肩を借りながら苦笑い。ただ、そうボヤく顔は、爽快そのものだ。
MCでは、いつもクールな千葉恵里(19)が「私って本当に泣かないんですけど、リハのオーバーチュアから涙が出ました。本当に奈々さんいなくなるのって、悲しくて仕方ないです」と言えば、やっぱりいつもは冷めた感じの倉野尾成美(22)が「奈々さんが目立っていいステージなのに、円陣では『みんなが主役で頑張ってね』って言うんです。いつもたくさんのメンバーのことも考えてくださっていて、本当に偉大な先輩でした」と、瞳を潤ませた。
全ての現役メンバーたちの憧れの的だった岡田のラストステージは、ここから一気に疾走する。ユニットコーナーは全10曲。この劇場由来の、研究生、峯岸チーム4、高橋朱里チーム4、村山チーム4時代に歌っていたユニット曲を、後輩たちと披露していく。
②アイドルなんて呼ばないで
最も懐かしい研究生時代の「僕の太陽」公演の王道アイドル曲を、当時と同じピンクのノースリーブのミニワンピース姿で、かわいく踊った。ゆうなぁもぎおんの仲間たちがバックダンサーでサポートして、AKBきっての王道アイドル小栗有以(21)、山内瑞葵(21)、そして新人の佐藤綺星(18)と共演した。
③てもでもの涙
岡田が慕う大先輩で本家の柏木由紀(31)とデュエットした。こちらは研究生時代の2公演目「パジャマドライブ」公演でのユニット。そして、岡田にとっても、タイでBNK48チャープラン(26)と歌ったりと、数々の思い出がある曲。一転して、しっとり切なく歌い上げた。
④雨のピアニスト
青春時代そのものだった峯岸チーム4での「手をつなぎながら」公演から。千葉と大盛真歩(23)と、これまた切なく歌った。
⑤愛しきナターシャ
指原莉乃がオリジナルメンバーの同曲は、やはり、この日観覧に駆け付けてきてくれていた峯岸みなみの下、「アイドルの夜明け」公演でやっていた曲だ。息をもつかせぬ早着替えで、小田えりな(25)、茂木忍(26)と歌った。
⑥Bird
15年からやっていた田原総一朗「ド~なる?!ド~する?!AKB48」公演での曲を、前座ガールズを任せた新人二人とトリオで披露。岡田が、当時と同じセンター用の白い羽をつけずに、あえて両サイドメンバー用の黒の羽をつけたところは、彼女らしさの真骨頂といったところか。振り返ると、歌唱力が際立つ岡田にピッタリの曲が多かったことにあらためて気づかされていった。
⑦Confession
高橋朱里チーム4「夢を死なせるわけにいかない」公演で、スタンドマイクでかっこよく歌っていた同曲は、倉野尾、下野みう(21)、谷口めぐ(24)と4人で熱唱。1つずつ歴史をたどっていった。
⑧この胸のバーコード
18年からの村山チーム4で、再びやることになった「手をつなぎながら」公演から、当時の担当バラードを、当時と同僚メンバー、大西桃香(25)、浅井七海(22)と、しっとり歌った。
⑨泣きながら微笑んで
17年からの井上ヨシマサ「神曲縛り」公演で担当していた、大島優子がオリジナルメンバーの名ソロ曲を、AKBについて深く語り合ってきた戦友の向井地美音(25)とデュエット。劇場両サイドのバルコニーまで移動して歌う演出からは、最後にAKB48劇場を味わい尽くす思いが伝わってきた。
⑩過ち
⑪レインボーローズ
ユニットコーナー最後のパートナーは、もちろん大親友にして唯一無二の盟友の村山彩希(25)と異例の2曲を歌った。
「これを一緒に歌いたかったの」(岡田)
「あなたは私の中で一番の相棒です」(村山)
相思相愛のゆうなぁの1曲目は、17年発売の8thアルバム「サムネイル」収録の山本彩(29)と稲垣潤一のデュエット曲。第8回AKB48選抜総選挙で、AKB48が最多議席数を獲得したグループ大一党になり、その特典で17年5月から授かった「サムネイル」公演での担当曲だ。
続いて、やはりさや姉の爽快なソロナンバー「レインボーローズ」。かつての「ゆうなぁコンサート」でも披露していた思い出の曲だ。
あらためて、岡田のゆうなぁコンビへの思い、そしてアーティストとして慕うさや姉への思いが溢れる選曲だった。
「卒コンでは二人で『思い出のほとんど』を歌ったけど、今日は『ゆうなぁコン』のときに歌ったけど、あまりハモれなくて、その後も密かにずっと練習していたのが『レインボーローズ』だったの」(岡田)
「コロナでずっとあって3年越しだもんね。最後に成果を出せてよかった~」(村山)
「ゆかりのある曲をたくさん披露できてよかったです」(岡田)
2人での思い残しも、きれいに終わらすことができた瞬間だった。
最後のMCは、かわいい後輩の山根涼羽(22)につないでもらって、本編のラストスパートだ。
⑫僕の太陽
⑬初日
⑭手をつなぎながら
ミントブルーのさわやか衣装で歴代の担当公演の表題曲を披露。
⑮猫アレルギー
18年5月の村山チーム4での初オリジナル曲。最近なかなか披露する機会の無かった、しかし、思い入れのあった同曲を、かわいい招き猫ポーズで踊った。
⑯キミが思ってるより…
本編最後は、3月に初出演したばかりの新しく、そして最後の所属先の向井地チームAでの「重力シンパシー」公演から。そのチームAのメンバーたちと、最後の熱唱でやり切った。
⑰大人への道
アンコールは、前夜に初披露していた卒業ドレスで再登壇。衣装担当の茅野しのぶ氏が「今のAKBに影響を与えた存在として、(AKBのトレードマークでもある)赤と黒のタータンチェックをメインにロック調な装飾を、愛重めに死ぬほどつけた」という、肩出しの超ロングドレスだ。
ソロで歌ったのは、デビュー直後に研究生として初めて参加したシングル「UZA」収録の研究生オリジナルソングだった。14歳でデビューして約10年半。まさにこのときのために、当時から与えられていたかのような曲だった。
「10年間のアイドル人生に悔いはありません。どうぞこれからも、私の大好きなAKB48をよろしくお願いします」
心からの笑顔で、そう言い切れた。
⑱10年桜
フィナーレは、AKB48の王道卒業ソング。現役メンバー24人が次々と再登壇してくると、自然と涙がこぼれた。ゆうなぁもぎおんの3人に囲まれると、ついには泣き崩れる。歌えなくなるほどに泣いた。そして首を振りながら、天井を仰いだ。
最後は、ともにデビューした14期生の5人。先に卒業していた同期たちにねぎらわれると、泣きながらも笑顔に戻れた。
♪寂しくなるけれど 未来を信じれば 僕は頑張れる
さみしさの先にある希望の未来。大人になった同期たちを見やって、卒業の真の意味を再確認した岡田は、涙を振り切るように力強く、そう歌った。
(写真3枚)
次ページ以降を含めて写真は合計19枚
(次ページからは有料会員限定記事となります)
【永久保存版】写真アルバムで振り返るAKB48岡田奈々卒業公演・世界で一番の詳細リポート(後編) に続く