2023年3月号
2023/03/21
STU48池田裕楽「第5回歌唱力No.1決定戦」個人戦で優勝! 前回との違いは?
3月3日「第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 個人戦」でSTU48の池田裕楽さん(19)が、第3回大会に続き、二度目の優勝を果たしました。Forty-Eight Timesでは早速池田さんに優勝記念ソロインタビューを敢行。選曲理由や大会に向けての気持ちなど、本紙ならではの踏み込んだ質問にも丁寧に答えてくれました。
――一昨年に優勝したときと心構えはどう違いましたか
前回は憧れの大会に出られたことや、ベスト8に残ったことがうれしくて、それだけで涙を流しました。
19歳になった今、支えてくださる方々に感謝の気持ちを届けたくて、私に何ができるのだろうと考えたとき、話したり行動に移すのが得意ではないので、歌で届けるのが一番だなと思いました。
今回は始まる前から、「もう一度優勝したい」という目標で頑張ってきました。
――歌の取り組み方の変化は
第3回大会のときには人に勧められたり、好きなリズムだからという理由で選んだんですけど、今回はまわりに頼らず、気持ちを届けるにはどの曲が一番いいかを自分で考えて選曲しました。
ボイトレは、先生のアドバイスを取り入れつつ、100パーセント自分の中に入れてしまうと作られた感じになってしまうと自分で思ったので、自分が表現したいことを忘れずに練習しました。
――今回の決勝大会1曲目「愛のカタチ」(中村つよし)の選曲理由を
「愛のカタチ」は、この1年間で身近にいた大切な人がいなくなってしまって、その思いや経験を生かせる曲を探して選曲しました。審査員の(ゴスペラーズの)黒沢薫さんもおっしゃっていたんですけど、曲に変化が無いから大会向けでないと自分も思ったし、いつも相談していた母にも、「大会にはどうなんだろうね」と言われました。でも私はこの曲を歌いたいと選びました。
――感情を込めすぎると歌いづらくなりませんか?
何も考えずに感情を込めて家で歌ってみたら、すごく涙が出てきちゃって…。これを本番でやったらまずいなと思って、感情の入れすぎで壊れないようにしながら気持ちを伝えられるように歌いました。
――出場順が3組目の5番目、ファイナル歌唱審査も最後の8番目と、第3回の決勝大会と同じ流れでプレッシャーだと言っていました
自分でも分かるぐらい本当に顔がこわばりました。今回は「16歳の自分に勝つ」ことが目標だったので、16歳の自分と全く同じ流れになったのがちょっと怖かったです。と同時に「これがデジャビュってやつなのかな?」と思いました。「僕の太陽」公演で「デジャビュ」という曲をやっていたんですけど、その曲の意味が分かりました(笑)。
――プレッシャーはどう克服していったのですか?
大会の数日前に岡田奈々さんが応援ゲストに来てくださることが発表されて、うれしい気持ちもありつつ、「緊張します」と連絡させていただきました。
数日前で心も削られそうな中、「今までの楽しいだけの気持ちではなかったです」と連絡したときに、奈々さんが「不安があるのは真剣に向き合っているからこそで、自信を持っていいんだよ。あなたはできる」と伝えてくださって、真剣に向き合っている自分を認めることができました。
――出番を待っている間には、ほかの人の歌は聞こえますか?
聞こえます。リハーサルでも全部聞こえます。曲目表も楽屋に貼られているので、そこでも焦ります。ちゃんと練習してきたのに、惑わされやすくてメンタルも弱いので、練習部屋にこもっていました。
――出るころには落ち着いてきましたか?
そうですね。「これはチャンスだ。第3回と同じ状況を味方につけよう」と思って、最後まで頑張ろうと思いました。
――ファイナル歌唱審査の「懐かしい未来」(上白石萌音)の選曲理由を
この曲は予選が始まる前から決めていました。私が憧れてきたこの大会に参加できていること、応援してくれる方々、この大会を作ってくださった方々に感謝の気持ちを込めたいと思い、この曲を選びました。第3回で自分が見た景色をもう一度見たいという思いも込めました。
「ありがとう」を伝える曲は世の中にたくさんありますが、この曲ならこの大会が10回、20回と続いてほしいという願いも込められるんじゃないかと思いました。
ぱっと聞いた感じだと、高音や低音を響かせるようなテクニックがいるような曲でもなさそうですけど、実際には今まで歌った曲の中で一番難しかったです。
――曲の中で物語を作りながら起承転結をつける歌い上げ方は見事でした。歌をどう作り上げていくのですか?
歌詞を短く分けて、ひとつずつ「ここの部分の歌詞はこういう気持ちで」と携帯のメモに書き出しました。夜中にメモを見ながら「ここの歌詞の意味は最初に考えていたものと違うな」とか、「歌詞だけ読むと壮大な世界だけど、自分の身近な状況に置き換えたらこうなんじゃないかな?」と考えて調整していきました。
――歌い終えたときに感じたことは?
留学のために活動休業している清水紗良ちゃんとよく連絡しているんですけど、本番前にも「緊張する」って伝えていました。そうしたら「池ちゃんは、終わったらごはんをいっぱい食べることだけ考えて頑張りな」って返事をもらって、歌い終わった瞬間、「これで好きなものを食べよう」と思いました(笑)。
――終わって何を食べましたか?
ラーメンを食べたいと思っていたんですけど、解放感やいろんな感情に満たされて、ラーメンはどうでもよくなって、峯吉愛梨沙さんと一緒にアイスを食べました。
(写真4枚)
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STU48池田裕楽「歌唱力No.1決定戦」でコメント力が爆上がりしたワケ に続く
「もう一度優勝」を目標に
――一昨年に優勝したときと心構えはどう違いましたか
前回は憧れの大会に出られたことや、ベスト8に残ったことがうれしくて、それだけで涙を流しました。
19歳になった今、支えてくださる方々に感謝の気持ちを届けたくて、私に何ができるのだろうと考えたとき、話したり行動に移すのが得意ではないので、歌で届けるのが一番だなと思いました。
今回は始まる前から、「もう一度優勝したい」という目標で頑張ってきました。
これがデジャビュ?
――歌の取り組み方の変化は
第3回大会のときには人に勧められたり、好きなリズムだからという理由で選んだんですけど、今回はまわりに頼らず、気持ちを届けるにはどの曲が一番いいかを自分で考えて選曲しました。
ボイトレは、先生のアドバイスを取り入れつつ、100パーセント自分の中に入れてしまうと作られた感じになってしまうと自分で思ったので、自分が表現したいことを忘れずに練習しました。
――今回の決勝大会1曲目「愛のカタチ」(中村つよし)の選曲理由を
「愛のカタチ」は、この1年間で身近にいた大切な人がいなくなってしまって、その思いや経験を生かせる曲を探して選曲しました。審査員の(ゴスペラーズの)黒沢薫さんもおっしゃっていたんですけど、曲に変化が無いから大会向けでないと自分も思ったし、いつも相談していた母にも、「大会にはどうなんだろうね」と言われました。でも私はこの曲を歌いたいと選びました。
――感情を込めすぎると歌いづらくなりませんか?
何も考えずに感情を込めて家で歌ってみたら、すごく涙が出てきちゃって…。これを本番でやったらまずいなと思って、感情の入れすぎで壊れないようにしながら気持ちを伝えられるように歌いました。
――出場順が3組目の5番目、ファイナル歌唱審査も最後の8番目と、第3回の決勝大会と同じ流れでプレッシャーだと言っていました
自分でも分かるぐらい本当に顔がこわばりました。今回は「16歳の自分に勝つ」ことが目標だったので、16歳の自分と全く同じ流れになったのがちょっと怖かったです。と同時に「これがデジャビュってやつなのかな?」と思いました。「僕の太陽」公演で「デジャビュ」という曲をやっていたんですけど、その曲の意味が分かりました(笑)。
岡田奈々からの激励メッセージに奮起
――プレッシャーはどう克服していったのですか?
大会の数日前に岡田奈々さんが応援ゲストに来てくださることが発表されて、うれしい気持ちもありつつ、「緊張します」と連絡させていただきました。
数日前で心も削られそうな中、「今までの楽しいだけの気持ちではなかったです」と連絡したときに、奈々さんが「不安があるのは真剣に向き合っているからこそで、自信を持っていいんだよ。あなたはできる」と伝えてくださって、真剣に向き合っている自分を認めることができました。
――出番を待っている間には、ほかの人の歌は聞こえますか?
聞こえます。リハーサルでも全部聞こえます。曲目表も楽屋に貼られているので、そこでも焦ります。ちゃんと練習してきたのに、惑わされやすくてメンタルも弱いので、練習部屋にこもっていました。
――出るころには落ち着いてきましたか?
そうですね。「これはチャンスだ。第3回と同じ状況を味方につけよう」と思って、最後まで頑張ろうと思いました。
「懐かしい未来」をセルフ解説
――ファイナル歌唱審査の「懐かしい未来」(上白石萌音)の選曲理由を
この曲は予選が始まる前から決めていました。私が憧れてきたこの大会に参加できていること、応援してくれる方々、この大会を作ってくださった方々に感謝の気持ちを込めたいと思い、この曲を選びました。第3回で自分が見た景色をもう一度見たいという思いも込めました。
「ありがとう」を伝える曲は世の中にたくさんありますが、この曲ならこの大会が10回、20回と続いてほしいという願いも込められるんじゃないかと思いました。
ぱっと聞いた感じだと、高音や低音を響かせるようなテクニックがいるような曲でもなさそうですけど、実際には今まで歌った曲の中で一番難しかったです。
――曲の中で物語を作りながら起承転結をつける歌い上げ方は見事でした。歌をどう作り上げていくのですか?
歌詞を短く分けて、ひとつずつ「ここの部分の歌詞はこういう気持ちで」と携帯のメモに書き出しました。夜中にメモを見ながら「ここの歌詞の意味は最初に考えていたものと違うな」とか、「歌詞だけ読むと壮大な世界だけど、自分の身近な状況に置き換えたらこうなんじゃないかな?」と考えて調整していきました。
――歌い終えたときに感じたことは?
留学のために活動休業している清水紗良ちゃんとよく連絡しているんですけど、本番前にも「緊張する」って伝えていました。そうしたら「池ちゃんは、終わったらごはんをいっぱい食べることだけ考えて頑張りな」って返事をもらって、歌い終わった瞬間、「これで好きなものを食べよう」と思いました(笑)。
――終わって何を食べましたか?
ラーメンを食べたいと思っていたんですけど、解放感やいろんな感情に満たされて、ラーメンはどうでもよくなって、峯吉愛梨沙さんと一緒にアイスを食べました。
(写真4枚)
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STU48池田裕楽「歌唱力No.1決定戦」でコメント力が爆上がりしたワケ に続く