2023年3月号

2023/03/10

AKB48チーム8 濵咲友菜&永野芹佳対談 - はまちゃん卒業発表とチーム8活動休止

 8年間続いたAKB48チーム8は、4月で活動を休止します。そこで、今月からチーム8のカウントダウン連載をスタート。第1回は“はませり”ことチーム8滋賀県代表・チームK兼任の濵咲友菜さん(21)と大阪府代表・チームA兼任の永野芹佳さん(21)の2人。2月4日の濵さんの卒業発表と、2人の9年間を振り返ります。

はまちゃん卒業発表ドキュメント


 ――卒業発表の日のことを

  その日は昼・夜公演があって、夜公演で発表したのですが、昼から緊張しすぎて自分のソロパートで歌詞を間違えていました(笑)。でも、9年間もやってきたので、何事もなかったようにその場で思いついた言葉で歌い切りました(笑)。

 夜公演は緊張しすぎて、アンコールは何も覚えていません。

 ――配信で見た限り、自然な流れでした

  卒業した(チーム8京都府代表の)太田奈緒ちゃんには事前に相談していました。「伝えることも多いからメモをして練習したほうがいいよ」とアドバイスもらい、準備したのに、それでも緊張でうまく伝えられなかったです。それでも、奈緒ちゃんの言うとおり、前もって頭に入れておいて良かったです。

 ――女優としてセリフを話すのとは?

 違いました。その瞬間の気持ちも変わってきますし、ファンの方を目の前にしたら、頭が真っ白になっちゃうんですよね。でも、絶対に伝えなきゃいけないことだけは言えて良かったです。

 ――永野さんは劇場へ見に行っていました

 永野 朝、起きたときから私まで緊張していました。

  私よりも緊張してた(笑)。

 永野 そして、普通にメンバーのパフォーマンスに感動してうるうるしていました。キラキラ踊っているみんなを見て感動していたら、私が客席側にいることに気づいた咲友菜を見て、さらにうるっとしました。

 中1と小6のときから一緒に仲良くしている私には、しっかりと自分の意志を伝えていた咲友菜が、大人になったんだなぁと実感した瞬間でもありました。

  発表のときには泣かなかったのに、楽屋に戻って芹佳と(奈良県代表の)大西(桃香)の顔を同時に見た瞬間に泣けてきて、3人で肩組みながら大号泣しました。そのあと、2人で大西の家に泊まりに行きました。

人の心を動かせる演技がしたい


 ――卒業後は女優の道に進みたいと

  舞台「マジムリ学園 蕾-RAI-」(2021年)に出たときに、自分の実力の無さに気づいて、何もできなくて悔しかった。そのあとの愛媛の坊っちゃん劇場の舞台「ジョンマイラブ」(21年~23年)でも、自分の実力の無さに気づかされました。

 でも、私は、昔から映像のお仕事がしたいと思いながら活動してきました。このままだと1回も経験することなく終わってしまいます。もちろん舞台もやりたいけれど、卒業してゼロからお芝居に向き合って、小さいころから大好きだったドラマや映画出演を目標にやっていきたい。だから、卒業を決意しました。

 ――どんな女優さんを目指していますか?

  人の心を動かせる演技がしたい。そのためには全身全霊をかけて役に向き合えるような女優さんになりたいです。

 個人的には、昼ドラや、サスペンスドラマ、「深夜食堂」みたいなドラマ、老若男女に見てもらえる作品に出たいです。おばあちゃんに見てもらって活躍を実感してもらうためにも、ドラマや映画に出てみたいんです。

 奈緒ちゃんが関西弁で苦労していたから、今のうちから関西弁だけは直しておきたいです。

 ――永野さんから見た濵さんは?

 永野 アイドルより女優が向いていると昔から思っていました。一緒に共演したり、演じている姿を見ていると、声も大きいし、台本に向き合う時間も人一倍長かったので、本当に演技が好きなことが伝わってきます。早く女優さんになってほしいです。

  最後のお話し会では、ファンの方にも同じことを言われました。「濵ちゃんは王道アイドルタイプではないから、女優がいいよ」って(笑)。

 私が明るく前向きに発表したので、ファンの皆さんも「寂しいけど、そんなに前向きならまた会えるね」と受け止めてくれたみたいです。

活動休止は悲しかった


 ――チーム8活動休止はどのように聞かされたのですか?

 永野 リモートでチーム8全員が集まって「チーム8が活動休止になります。そのことを日本武道館のコンサートで発表します」と伝えられました。ほかのAKB48のメンバーには、スタッフさんが本番直前に舞台裏で「エイト活動休止の発表があります」と伝えていました。

 「もしかしたらそうなるのかな?」とは思っていたけど、やっぱり悲しかったです。昔からお世話になっていたスタッフの方は、そのオンライン会議中に泣いていて、私ももらい泣きしました。

 ――その後しばらくは?

 永野 明るい気持ちにはなれなかったです。

  「明るい気持ちで発信しようね」とスタッフさんには言われたけど、私たちは「どうやってそういう気持ちになれるんだ?」って戸惑っていました。いざ活動休止と言われると、どうしても明るくなれなくて、日本武道館では明るく振舞ったつもりですが、表情は暗かったかもしれません。

 永野 コンサート前のチーム8の円陣も大号泣でした。

  4月30日の活動休止前のコンサートは、声出しOKだから、overtureから泣きそうです。

 ――「47の素敵な街へ」のファンの「言いたいことがあるんだよ」というコールは、メンバーにとっても大切なものでしたか?

  すごく大切だと思います。しばらく “言いたいこと” も聞いてないし(笑)。若い(徳永)羚海ちゃんとかは、声出しされるライブ会場は、今回が初めてかも。

 永野 何より「声に出して言える」ことをファンの方が喜んでくれているのがうれしいです。絶対に感動すると思います。リハから泣きそうです。

 ――エイトファンに言いたいことは

 永野 今までついてきてくれてありがとう。いろんな場所に行ったので、交通費や宿泊費も大変だったと思います。

  「この人、どこで働いているんだろう?」って思うぐらい、どんなところにも来てくれていました(笑)。

(写真3枚)
次ページ以降を含めて写真は合計10枚

(次ページからは有料会員限定記事となります)
AKB48濵咲友菜&永野芹佳 “はませり”対談「お互い大人になりました」 に続く

キーワードから探す

Now Loading...

只今処理中です しばらくお待ちください