2023年2月号
2023/03/04
世界で一番詳しい「AKB48武藤十夢卒業コンサート」スペシャルリポート【前編】
AKB48武藤十夢さん(28)が2月28日、東京・立川ステージガーデンで「武藤十夢卒業コンサート～やるだけやったから後悔なんかねぇ!～」を行いました。活動12年間で所属してきたチームK、Aの曲や、AKB48選抜総選挙の思い出の曲、そして、気象予報士の資格を取り活躍中の“お天気お姉さん”らしく、お天気関連の楽曲と、十夢さんにしか組めない唯一無二のセットリストで、グループとして約3年半ぶりの声出しコンサートを大いに沸かせました。ここでは、そんな卒コンの、どこよりも詳細なリポートをお届けします。AKB48にとっては、3年ぶりの観客の声出しOKのライブ。影アナでは、十夢の親友・岩立沙穂(28)が、得意の“発声練習”で会場を温めた。
準備万端で迎えたオープニングは、雷の映像から、スタンドマイクを抱えた十夢がステージに1人で現れた。
1. 1994年の雷鳴
自分の生まれ年の曲で幕を開くと、続々と18人の共演メンバーたちも登壇。
2. 最終ベルが鳴る
現チームKキャプテン田口愛佳が、頼もしい煽りで会場を盛り上げてくれ、十夢は前チームKキャプテン込山榛香とWセンターで、ペンライト緑一色のファンに応えていった。
3. スクラップ&ビルド
「今回のセットリストは、私ならでは。普通のライブではお目にかかりにくい曲がいっぱい出てきます。だから、チームB一筋のゆきりんさん(柏木由紀)は、あのキャリアでも初めてやる曲が結構あって、練習で負担かけちゃっています。でも、ゆきりんさんの『スクラップ&ビルド』なんて、超レアですよ(笑)」(十夢)
4. 大声ダイヤモンド
2012年12月8日のAKB48 7周年公演では、12期生で歌った。一昨年6月20日の「12期生10周年特別公演」でも披露していた思い出の曲だ。客席からは、久しぶりのMIX、コールも返ってきた。
5. 希望的リフレイン
14年11月リリースの記念すべき初選抜曲でオープニングコーナーを疾走しきった。
「ついにこの時がきました。ステージに上がったら、一面緑でめちゃくちゃうれしかったです」。十夢の笑顔が弾けた。
MCでは、今回の出演メンバー18人は十夢が選んだことが明かされて、縁の無さそうだった千葉恵里は「私が選抜に入ってからは、テレビ音楽番組の本番直前に十夢さんとグータッチするのが二人のルーティーンだったんです」と告白。岡田奈々も「毎年11月生まれの私と十夢さんとみぃちゃんで誕生日会をする仲でした」。意外な仲良しエピソードも次々と明かされた。
6. 始まりの雪
同期の大森美優、佐々木優佳里と、「HKT48の1期生だけど12.5期生みたいな、ほぼ同期で仲良し」(十夢)の中西智代梨と。
7. すべては途中経過
チームKの後輩、小田えりな、小林蘭、田口、山内瑞葵と。
8. 友達でいられるなら
姉のように慕ってくれていた仲良し茂木忍とは、黒と白の衣装で切ないデュエット曲を熱唱した。
9. She’s gone
やっぱり仲良しの岩立、谷口めぐ、篠崎彩奈で披露。
10. 純愛のクレッシェンド
十夢が「超お世話になった先輩!」と紹介して、サプライズで登場したゲストは、チームKの先輩OG2人。「この人以上に優しくて性格のいい人はいない」と慕っていた倉持明日香。そして、お菓子パーティー大好きな懐かしい非公式ユニット「おかぱーず」の藤田奈那だ。
「お二人が一緒にやっていたイメージがあったから」と同曲を歌ったが、「二人とも全国握手会のステージで1回やっただけだったよ」(倉持)と苦笑いされた。卒業して8年も経つ倉持が「数億年も踊ってない。たぶん、本当にこれが最後」と話すと、客席にはペンライトを振る元もっちぃファンがちらほら。「(出演を)何も匂わせていなかったから、大成功だね」とうれしそうだった。
11. おしべとめしべと夜の蝶々
無事にユニットコーナー終了かと思いきや、降壇しかけた十夢の背後から「ちょっと待ったーーーー!」と、妹小麟が登場。
「何か忘れてない? 私、妹なんですけど!」と共演をアピール。「仕方ない、じゃあ、何かやる?」と渋々応えると、流れてきたイントロは、お馴染みの禁断ラブデュエット。
「これは違う違う、私がずっとアンタとやりたくないって言ってた曲なの」(十夢)
「でも、みんな見たいですよね? お願いしま～す♡」(小麟)
王道の寸劇コントの末に、AKBの歴史上、初の姉妹での『おしめし』。台詞部分では、小麟から「卒業したら私のことイジめない? ゲーム負けても電源切らない?」と、姉の横暴をチクリ。最後のキスシーンで「タスケテ」の文字を手のひらに書いた妹とは、唇が触れる手前まで試みたが、二人して「うえーーっ!」とえずいた。
「無理無理、でも、私たちやろうとした。やっとことに意義がある」と自問自答しながら、コントコーナーの幕を閉じた。
12. 美しき者
13. 胡桃とダイアローグ
14. 回遊魚のキャパシティ
15. 意志
中盤は、研究生時代にアンダー出演していたチームAでの2曲からチームKのお気に入り曲、そして、十夢の心情を現したかのようなHKT48の指原莉乃の卒業シングル『意志』へとつないだ。
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