2022年12月号
2022/12/07
女優の才能の片鱗見せたNMB48眞鍋杏樹! ソロインタビューで「NAMBA-1決定戦・即興演劇部門」の大活躍振り返る
NMB48眞鍋杏樹さん(20)がソロインタビューに登場です。10月31日にNMB48劇場で行われた「NAMBA-1決定戦<即興演劇部門「わたしたちの秘密」>」で、ゲスト審査員と観客の投票で「昼の部」は第3位、「夜の部」では第2位と両方でランクインを果たす大健闘でした。Forty-Eight Times11月号の8期生の黒島咲花さん(13)、龍本弥生さん(17)からは“憧れの先輩”と慕われるアンジュさんの素顔に、今まで以上に迫りました。
――「NAMBA-1決定戦・即興演劇部門」のランクインおめでとうございます。これは、事前に総合演出の「劇団鹿殺し」の菜月チョビ氏の指導によるワークショップで、演劇の基礎を学んで、そのワークショップオーディションで選ばれた10人が2組に分かれて即興演劇に挑んだものです。ワークショップでは何をしていたのですか?
今回は「即興で演技すること」を勉強したんですけど、私はもともと高校の授業で演劇に関して学んだことがあったので「同じことをするのかなぁ」と思っていたら、全然違っていて、毎回、いきなり突き付けられる役柄を常に考えながら進めなきゃいけないものだったので、その期間は個人的にもいろんなドラマを見て勉強していました。
――練習したらできるものなのですか?
私は対応力、瞬発力が求められる即興が苦手だったので、とにかく少しでも多く知識を持っておこうと、短期間でいろんなドラマを見たんです。最近のサスペンス系だったり、恋愛系だったり。本番でも不安になりそうなシーンでは、そこで見聞きしていた台詞を使いました。本当に瞬時には言葉が出ないタイプなんです(苦笑い)。
――お勧めのドラマはありましたか?
ありすぎです! TVerで見てみたら、そのままハマって、今でも続けて見ている作品が5本ぐらいあります(笑)。
中でも(11月30日に最終話が放送された)川栄李奈さんが出演されていた「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ系)は、物語の展開もキャラクターの心情もすごい考えさせられる作品でした。最後まで誰が犯人なんだとハラハラしてました。
――菜月氏からのアドバイスは?
いろいろありました。たとえば、「携帯が圏外でつながらない」ってシチュエーションの即興をするとき、私は少しだけ設定を変えて「お母さんに利用制限をされていて使えない」って言ってみたら、「それだけだと(人物が)限定されるから、もう少し言葉を増やしてみるといいよ」と助言してくださったりしました。本番では、そういう教えを少しは生かせたかと思います。
――演技すること自体は得意そうです。高校時代の演劇の勉強が生きているのですか?
当時は、喜怒哀楽をそこですぐに表現する授業などがありました。みんなで円になっているところで、先生が「喜」とお題を出したら、それをみんながそれぞれの形で同時に表現するとか。表現方法などを学んでいました。
――今回の本番では、日々のNMB48での活動は生かすことができましたか?
できました! 実は私は(会話の相手などを)きちんと前を向いて見ることがすごく苦手で、以前は顔を下げてしまうことが多かったんです。でも、NMB48に入ってからは「ファンの方をしっかり見ないとダメだ」ってことを思い知らされて、毎日の劇場公演で少しずつ克服していました。おかげで、今回の即興芝居も、たとえ気持ちが不安になっても、しっかりと前を見据えて演技することができました。
――昼と夜の部の2回の審査があり、それぞれ役が違いました。
メンバー5人で学校のクラスメートを演じるお芝居でした。昼は、ほかの4人とはさほど親しくない単独行動をする変わり者の大石役。夜は、正反対に熱血漢でみんなを応援して元気づける上田役でした。夜の役を演じるときは、お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行さんの映像を見て、コツを盗みました(笑)。「やればできる!」って(笑)。
――審査員たちにはどう評価されたのですか?
昼の部は「ポジション取りがうまかった。みんながいないスペースにうまく回って、陣地を取っていた」と言っていただけました。
夜の部は、みんなで一緒に寝ているところからお芝居が始まりました。私は、その場面での寝言で「やればできるー!」って切り出して、その台詞をお芝居中に言い続けていったんです。その点に関して、「観客に自分のキャラクターを理解しやすくさせていた」とおっしゃってくださいました。「あ~、うまく伝わったんだ」と、ホッとしました。
――どちらが、より難しかったですか?
夜でした! 普段の私は、人を応援するような機会がなくて、むしろネガティブ思考なタイプなので(苦笑い)。ただ、結果的にはそのギャップも含めて、インパクトが残せたのかもしれません(笑)。
――とても苦手には見えない良い演技でした
実は、本番前に1回みんなでリハをしてみたんです。そのときに、私の役(上田)は、がつがつ前にいかなきゃいけないのに、共演したほかのメンバーさんのお芝居に対して、私は消極的な表現をしてしまって、バランスを崩してしまっていたんです。そこでの反省を、本番に生かした形となりました。失敗していた分、普段以上に前のめりにいけました。
――眞鍋さんが共演メンバーで良いと思った人は?
小嶋花梨さんです。「演劇経験がない」とおっしゃられていたのですが、やっぱり日々にキャプテンとして代表で話をしているからか、台詞1つに説得力や発信力があって、見ている人に伝わるんです。私は、普段から「言葉足らず」と言われているので、そこは見習いたいと思います。コンサートのMC力のためにも、やっぱりもっと養いたいです。
私は、ついつい先に結末から話し出してしまって、きれいに順序立てた日本語で話せないんです。毎回、オチを先に言いそうになって、萎縮しちゃったりしちゃうんです。
――たしかに、最初にオチを言ってしまうのはまずいですが、先に結論から入る会話というのは、むしろ上手に話す重要なポイントですよ
本当ですか? よくみんなには「それ、どういうこと?」って尋ねられてしまうので、ダメかと思っていました(苦笑い)。
――尋ねられるということは、相手に自分の話に興味を持ってもらえているということですから、決してダメなわけではありません
なるほどです。しっかり自分でも研究し直してみます。
――話は戻って、昼の部は第3位、夜の部は第2位でした
正直にお話しますと、3位をいただいた昼の部では、私の将来の夢がミュージカル女優なので、「ちょっと悔しいなぁ」だったのですが、夜はもっと頑張ろうと奮起して、最終的には1位は取れませんでしたが、1つ順位が上がって良かったです。
――終演直後のSNSでもうれしさが溢れていました
うれしかったです!(笑)
(写真4枚)
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生田絵梨花のようなアイドル兼ミュージカル女優へ NMB48眞鍋杏樹の夢への1歩が始まる ソロインタビューVol.2 に続く
即興演劇で3位と2位と大活躍
――「NAMBA-1決定戦・即興演劇部門」のランクインおめでとうございます。これは、事前に総合演出の「劇団鹿殺し」の菜月チョビ氏の指導によるワークショップで、演劇の基礎を学んで、そのワークショップオーディションで選ばれた10人が2組に分かれて即興演劇に挑んだものです。ワークショップでは何をしていたのですか?
今回は「即興で演技すること」を勉強したんですけど、私はもともと高校の授業で演劇に関して学んだことがあったので「同じことをするのかなぁ」と思っていたら、全然違っていて、毎回、いきなり突き付けられる役柄を常に考えながら進めなきゃいけないものだったので、その期間は個人的にもいろんなドラマを見て勉強していました。
――練習したらできるものなのですか?
私は対応力、瞬発力が求められる即興が苦手だったので、とにかく少しでも多く知識を持っておこうと、短期間でいろんなドラマを見たんです。最近のサスペンス系だったり、恋愛系だったり。本番でも不安になりそうなシーンでは、そこで見聞きしていた台詞を使いました。本当に瞬時には言葉が出ないタイプなんです(苦笑い)。
――お勧めのドラマはありましたか?
ありすぎです! TVerで見てみたら、そのままハマって、今でも続けて見ている作品が5本ぐらいあります(笑)。
中でも(11月30日に最終話が放送された)川栄李奈さんが出演されていた「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ系)は、物語の展開もキャラクターの心情もすごい考えさせられる作品でした。最後まで誰が犯人なんだとハラハラしてました。
劇場公演の経験が演技に生きた
――菜月氏からのアドバイスは?
いろいろありました。たとえば、「携帯が圏外でつながらない」ってシチュエーションの即興をするとき、私は少しだけ設定を変えて「お母さんに利用制限をされていて使えない」って言ってみたら、「それだけだと(人物が)限定されるから、もう少し言葉を増やしてみるといいよ」と助言してくださったりしました。本番では、そういう教えを少しは生かせたかと思います。
――演技すること自体は得意そうです。高校時代の演劇の勉強が生きているのですか?
当時は、喜怒哀楽をそこですぐに表現する授業などがありました。みんなで円になっているところで、先生が「喜」とお題を出したら、それをみんながそれぞれの形で同時に表現するとか。表現方法などを学んでいました。
――今回の本番では、日々のNMB48での活動は生かすことができましたか?
できました! 実は私は(会話の相手などを)きちんと前を向いて見ることがすごく苦手で、以前は顔を下げてしまうことが多かったんです。でも、NMB48に入ってからは「ファンの方をしっかり見ないとダメだ」ってことを思い知らされて、毎日の劇場公演で少しずつ克服していました。おかげで、今回の即興芝居も、たとえ気持ちが不安になっても、しっかりと前を見据えて演技することができました。
――昼と夜の部の2回の審査があり、それぞれ役が違いました。
メンバー5人で学校のクラスメートを演じるお芝居でした。昼は、ほかの4人とはさほど親しくない単独行動をする変わり者の大石役。夜は、正反対に熱血漢でみんなを応援して元気づける上田役でした。夜の役を演じるときは、お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行さんの映像を見て、コツを盗みました(笑)。「やればできる!」って(笑)。
連呼し続けた「やればできる!」
――審査員たちにはどう評価されたのですか?
昼の部は「ポジション取りがうまかった。みんながいないスペースにうまく回って、陣地を取っていた」と言っていただけました。
夜の部は、みんなで一緒に寝ているところからお芝居が始まりました。私は、その場面での寝言で「やればできるー!」って切り出して、その台詞をお芝居中に言い続けていったんです。その点に関して、「観客に自分のキャラクターを理解しやすくさせていた」とおっしゃってくださいました。「あ~、うまく伝わったんだ」と、ホッとしました。
――どちらが、より難しかったですか?
夜でした! 普段の私は、人を応援するような機会がなくて、むしろネガティブ思考なタイプなので(苦笑い)。ただ、結果的にはそのギャップも含めて、インパクトが残せたのかもしれません(笑)。
――とても苦手には見えない良い演技でした
実は、本番前に1回みんなでリハをしてみたんです。そのときに、私の役(上田)は、がつがつ前にいかなきゃいけないのに、共演したほかのメンバーさんのお芝居に対して、私は消極的な表現をしてしまって、バランスを崩してしまっていたんです。そこでの反省を、本番に生かした形となりました。失敗していた分、普段以上に前のめりにいけました。
小嶋キャプテンの言葉の力に脱帽
――眞鍋さんが共演メンバーで良いと思った人は?
小嶋花梨さんです。「演劇経験がない」とおっしゃられていたのですが、やっぱり日々にキャプテンとして代表で話をしているからか、台詞1つに説得力や発信力があって、見ている人に伝わるんです。私は、普段から「言葉足らず」と言われているので、そこは見習いたいと思います。コンサートのMC力のためにも、やっぱりもっと養いたいです。
私は、ついつい先に結末から話し出してしまって、きれいに順序立てた日本語で話せないんです。毎回、オチを先に言いそうになって、萎縮しちゃったりしちゃうんです。
――たしかに、最初にオチを言ってしまうのはまずいですが、先に結論から入る会話というのは、むしろ上手に話す重要なポイントですよ
本当ですか? よくみんなには「それ、どういうこと?」って尋ねられてしまうので、ダメかと思っていました(苦笑い)。
――尋ねられるということは、相手に自分の話に興味を持ってもらえているということですから、決してダメなわけではありません
なるほどです。しっかり自分でも研究し直してみます。
――話は戻って、昼の部は第3位、夜の部は第2位でした
正直にお話しますと、3位をいただいた昼の部では、私の将来の夢がミュージカル女優なので、「ちょっと悔しいなぁ」だったのですが、夜はもっと頑張ろうと奮起して、最終的には1位は取れませんでしたが、1つ順位が上がって良かったです。
――終演直後のSNSでもうれしさが溢れていました
うれしかったです!(笑)
(写真4枚)
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生田絵梨花のようなアイドル兼ミュージカル女優へ NMB48眞鍋杏樹の夢への1歩が始まる ソロインタビューVol.2 に続く