2022年5月号
2022/05/22
いまだかつて見たことのない岡田奈々へ 2.5次元ミュージカル「マギ」出演
AKB48岡田奈々さん(24)が、6月3日から今年3本目の舞台、ミュージカル「マギ」-迷宮組曲-に出演します。5月第2週からけいこに入り、モルジアナ役を作り上げている現場を取材。インタビューでは、今作にかける思いや近況などについて語ってくれました。
◆ミュージカル「マギ」-迷宮組曲-
(6月3~12日=東京・天王洲銀河劇場、6月18~19日=大阪・森ノ宮ピロティホール)原作:大高忍「マギ」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
――今年はソロ仕事も立て続けにある中、ついに2.5次元のミュージカル出演です
マンガやアニメが大好きな私には、やっぱり特別な思いはあります。実は、幼いころは「2.5次元ミュージカル」のことは知らなかったんです。AKB48の3年目に、マンガが原作の「AKB49~恋愛禁止条例~」のミュージカルに初出演させていただいて、いろいろと知るようになりました。
――たしかに、舞台デビュー作から2.5次元だったですね。今作の出演が決まったときは?
別の仕事中に、マネジャーさんからさらっと言われたので、すっごいうれしくてびっくりしました。しかも、重要な役だったので、その日からマンガを読んで、続いてアニメも見て、「いい作品に出させていただけるなぁ」って思いで、見ていました。
――演じるモルジアナは、奴隷でありながら、めちゃくちゃ強い戦闘民族。スーパーヒロインです
強いヒロインというのが最大の特徴です。最初にアニメで動くモルジアナを見てイメージを膨らませてから、原作であるマンガを読んで、違いを確認。マンガの中のポイントに付箋を貼って、どんな表情、目線、動きをしているかを研究していました。
特にダンジョン(迷宮)のシーンは、本来は無表情で不愛想なモルジアナが、派手に戦闘したり、セリフも多く話す場面だったので、何度も研究しました。
――これまで「マジすか学園」シリーズの舞台などで、アクションは経験豊富です
あのころの殺陣は生きてはいます。ただ、今回は当時とはまた違うものも求められているんです。何といってもモルジアナの蹴りは、地割れが起きるほどですから(笑)。人間レベルのヤンキーの強さとは段違いの強さを表現しなくちゃいけないんです。そこは苦戦しながら、けいこしています。最終的に人間離れしたものを見せなきゃいけませんもんね(笑)。
――そして、得意の歌唱を生かすミュージカルです
歌に関しては、やっぱり楽しいです。私はお芝居は得意じゃないんですけど、歌はすごい好きだから、歌のあるミュージカルは、心からやりたいと思うお仕事なんです。そして、今回は全てオリジナルで、楽曲数も多くて、すごく名曲揃いなんです! 音楽も絶対に楽しんでいただけると思っています。
このミュージカルのためにつくられたものばかりです。ミュージカルって、各キャラクターの中に隠されている感情を、歌で表現するんですね。だから、漫画やアニメでは言葉にはされていなかった、モルジアナの本心を歌で伝えることができるんです。ここは素敵な部分だと思っています!
新しいモルジアナをお見せできるんじゃないかと思っています。
――歌で感情や思いを伝える仕事は、10年やってきています
できていると思いたいです。ただ、技術的な面では、ミュージカルはAKB48での歌い方とは違うので、アイドルっぽい歌い方はしないようにしています。
歌唱げいこで、先生と一緒に作っているところです。重要視しているのは、いつも以上に言葉の1つ1つ、一文字一文字を大切に歌っていくことです。アイドルソングのときは、どちらかというと全体の流れやメロディーの気持ち良さに乗せて歌う表現が多かったので、しゃべるように歌うのは、ミュージカルならではです。
歌手っぽいアレンジや歌い方はいったん置いて、キャラクターの心情が伝わる発声をしなきゃいけないと、前作(『弥生、三月-君を愛した30年-』4月21~5月8日)から引き続き学んでいます。
――髪も瞳も赤色にしてポスター撮影もしました
あのウィッグ1つにしても、すごい精巧なんです。1本1本の毛が生やしているように1から作られていて、被ってからも私の骨格に合わせたカットラインに微調整したりと、とことん追求されていました。衣装さん、ヘアメイクさんの熱意に感動しました。
ビジュアル面もぜひ楽しみにしていてください。
――今月8日に前作を終えて、すぐに今作のけいこに突入。しかも、役が全然違います
病弱で亡くなってしまう役から、地面を割ってしまうほどのキックを放つめっちゃ強いスーパーヒロインと振り幅が広いですよね。大変です(笑)。
――ただ、いろんな役ができるのは恵まれた状況ともいえます
はい、本当に感謝してます。器用じゃない私は、以前は「人には適材適所がある、自分に合った役を演じるのが良いんだろうなぁ」って思っていたんです。でも、前作は私とは正反対の病弱で清純でかわいらしい役で、演じてみたら未知の扉が開いたというか、自分のさらなる可能性を感じることができたんです。
あまり自分で好き嫌いせずに、いろんなことに挑んでいくことが大事なんだって知ることができました。今回も、冷静なキャラクターで、私とは全然違うんですけど、逆にそこが楽しみになってきています。
――昨年からエイベックス・アスナロ・カンパニーに所属して、年末には連続ドラマ『奪い愛、高校教師』(テレビ朝日系)で、強烈な女子高生を演じて、年が明けたら舞台に3作連続で出演。さまざまな役を演じています
本当にいろんな役をやってきてますね(笑)。
――AKB48のフロントメンバーでいながら、数多くのソロ仕事。1月からは『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系)のMCまで
事務所に所属させてもらってからは、AKB48以外のことも、本当にたくさんいい経験をさせてもらっています。最近では、AKB48の劇場公演に戻ったときに、自分のパフォーマンスが、今まで以上にやりやすくなっているというか、動きに無理する部分が無くなっていて、「あっ、これは舞台とかで培った部分かなぁ」って実感しています。
テレビの音楽番組でも感じたんです。この前(13日)の「ミュージックステーション」で、『ヘビロテ』と『元カレです』を2曲やったときも、疲れていたはずなのに「あれ? まだ踊れる。体力ついてきてる」って実感したんです。ミュージカルのけいこや本番って、動いて歌ってと身体面でも精神面もすごく削る日々なんです。でも、それを続けてきたことで、耐久性が身についてきたみたいです。
――今作の初日は6月3日です
まだ完成形は見えていませんが、最終的には、モルジアナの生き様がお客さんの心に響いて、「自分も頑張ろう」って思っていただけるように、そんなパワーがお届けできるようになりたい。それほどにモルジアナは素敵なので、「どのキャラよりも一番かっこいい!」って思ってもらえるまでに、仕上げていきたいです。
女性ファンの皆さんには「強さには男も女も関係無いぞ!」って思ってもらって、男性ファンには「モルジアナにお姫様抱っこされてみたい」って思われるぐらいに、演じたいです(笑)。
大阪公演(森ノ宮ピロティホール):2022年6月18日(土)~19日(日)
原作:大高忍「マギ」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
脚本・作詞=浅井さやか
演出=吉谷晃太朗
出演=アラジン : 宮島優心(ORβIT)、アリババ・サルージャ : 猪野広樹、モルジアナ : 岡田奈々、ブーデル : 長友光弘(響)、ババ様(チャガン・シャマン) : 杉本美保、ゴルタス : 小野塚渉悟、練白瑛 : 田中志奈、ジュダル : 手島章斗(SOLIDEMO)、カシム : 廣瀬大介、ジャミル : 川久保拓司、ウーゴくん : 森川智之(声の出演)
公式HP : https://www.musical-magi.com
公式Twitter : @musical_magi
©大高忍・小学館/ミュージカル「マギ」製作委員会
▼チケット
S席¥10,900(税込)/A席9,900円(税込)全席指定
一般発売
5月8日(日)10:00~
チケットぴあ : https://w.pia.jp/t/magi/
ローソンチケット : https://l-tike.com/musical-magi/
イープラス : https://eplus.jp/magi/
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岡田奈々、新ソロ曲とソロコンサート、デビュー10周年を語る に続く
◆ミュージカル「マギ」-迷宮組曲-
(6月3~12日=東京・天王洲銀河劇場、6月18~19日=大阪・森ノ宮ピロティホール)原作:大高忍「マギ」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
大好きなマンガ・アニメ原作のミュージカルへ
――今年はソロ仕事も立て続けにある中、ついに2.5次元のミュージカル出演です
マンガやアニメが大好きな私には、やっぱり特別な思いはあります。実は、幼いころは「2.5次元ミュージカル」のことは知らなかったんです。AKB48の3年目に、マンガが原作の「AKB49~恋愛禁止条例~」のミュージカルに初出演させていただいて、いろいろと知るようになりました。
――たしかに、舞台デビュー作から2.5次元だったですね。今作の出演が決まったときは?
別の仕事中に、マネジャーさんからさらっと言われたので、すっごいうれしくてびっくりしました。しかも、重要な役だったので、その日からマンガを読んで、続いてアニメも見て、「いい作品に出させていただけるなぁ」って思いで、見ていました。
――演じるモルジアナは、奴隷でありながら、めちゃくちゃ強い戦闘民族。スーパーヒロインです
強いヒロインというのが最大の特徴です。最初にアニメで動くモルジアナを見てイメージを膨らませてから、原作であるマンガを読んで、違いを確認。マンガの中のポイントに付箋を貼って、どんな表情、目線、動きをしているかを研究していました。
特にダンジョン(迷宮)のシーンは、本来は無表情で不愛想なモルジアナが、派手に戦闘したり、セリフも多く話す場面だったので、何度も研究しました。
得意のアクションと歌で魅せる
――これまで「マジすか学園」シリーズの舞台などで、アクションは経験豊富です
あのころの殺陣は生きてはいます。ただ、今回は当時とはまた違うものも求められているんです。何といってもモルジアナの蹴りは、地割れが起きるほどですから(笑)。人間レベルのヤンキーの強さとは段違いの強さを表現しなくちゃいけないんです。そこは苦戦しながら、けいこしています。最終的に人間離れしたものを見せなきゃいけませんもんね(笑)。
――そして、得意の歌唱を生かすミュージカルです
歌に関しては、やっぱり楽しいです。私はお芝居は得意じゃないんですけど、歌はすごい好きだから、歌のあるミュージカルは、心からやりたいと思うお仕事なんです。そして、今回は全てオリジナルで、楽曲数も多くて、すごく名曲揃いなんです! 音楽も絶対に楽しんでいただけると思っています。
このミュージカルのためにつくられたものばかりです。ミュージカルって、各キャラクターの中に隠されている感情を、歌で表現するんですね。だから、漫画やアニメでは言葉にはされていなかった、モルジアナの本心を歌で伝えることができるんです。ここは素敵な部分だと思っています!
新しいモルジアナをお見せできるんじゃないかと思っています。
アイドルとは違う歌唱に挑む
――歌で感情や思いを伝える仕事は、10年やってきています
できていると思いたいです。ただ、技術的な面では、ミュージカルはAKB48での歌い方とは違うので、アイドルっぽい歌い方はしないようにしています。
歌唱げいこで、先生と一緒に作っているところです。重要視しているのは、いつも以上に言葉の1つ1つ、一文字一文字を大切に歌っていくことです。アイドルソングのときは、どちらかというと全体の流れやメロディーの気持ち良さに乗せて歌う表現が多かったので、しゃべるように歌うのは、ミュージカルならではです。
歌手っぽいアレンジや歌い方はいったん置いて、キャラクターの心情が伝わる発声をしなきゃいけないと、前作(『弥生、三月-君を愛した30年-』4月21~5月8日)から引き続き学んでいます。
――髪も瞳も赤色にしてポスター撮影もしました
あのウィッグ1つにしても、すごい精巧なんです。1本1本の毛が生やしているように1から作られていて、被ってからも私の骨格に合わせたカットラインに微調整したりと、とことん追求されていました。衣装さん、ヘアメイクさんの熱意に感動しました。
ビジュアル面もぜひ楽しみにしていてください。
振り幅の広さは可能性の証し
――今月8日に前作を終えて、すぐに今作のけいこに突入。しかも、役が全然違います
病弱で亡くなってしまう役から、地面を割ってしまうほどのキックを放つめっちゃ強いスーパーヒロインと振り幅が広いですよね。大変です(笑)。
――ただ、いろんな役ができるのは恵まれた状況ともいえます
はい、本当に感謝してます。器用じゃない私は、以前は「人には適材適所がある、自分に合った役を演じるのが良いんだろうなぁ」って思っていたんです。でも、前作は私とは正反対の病弱で清純でかわいらしい役で、演じてみたら未知の扉が開いたというか、自分のさらなる可能性を感じることができたんです。
あまり自分で好き嫌いせずに、いろんなことに挑んでいくことが大事なんだって知ることができました。今回も、冷静なキャラクターで、私とは全然違うんですけど、逆にそこが楽しみになってきています。
――昨年からエイベックス・アスナロ・カンパニーに所属して、年末には連続ドラマ『奪い愛、高校教師』(テレビ朝日系)で、強烈な女子高生を演じて、年が明けたら舞台に3作連続で出演。さまざまな役を演じています
本当にいろんな役をやってきてますね(笑)。
――AKB48のフロントメンバーでいながら、数多くのソロ仕事。1月からは『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系)のMCまで
事務所に所属させてもらってからは、AKB48以外のことも、本当にたくさんいい経験をさせてもらっています。最近では、AKB48の劇場公演に戻ったときに、自分のパフォーマンスが、今まで以上にやりやすくなっているというか、動きに無理する部分が無くなっていて、「あっ、これは舞台とかで培った部分かなぁ」って実感しています。
テレビの音楽番組でも感じたんです。この前(13日)の「ミュージックステーション」で、『ヘビロテ』と『元カレです』を2曲やったときも、疲れていたはずなのに「あれ? まだ踊れる。体力ついてきてる」って実感したんです。ミュージカルのけいこや本番って、動いて歌ってと身体面でも精神面もすごく削る日々なんです。でも、それを続けてきたことで、耐久性が身についてきたみたいです。
どのキャラよりもかっこよく
――今作の初日は6月3日です
まだ完成形は見えていませんが、最終的には、モルジアナの生き様がお客さんの心に響いて、「自分も頑張ろう」って思っていただけるように、そんなパワーがお届けできるようになりたい。それほどにモルジアナは素敵なので、「どのキャラよりも一番かっこいい!」って思ってもらえるまでに、仕上げていきたいです。
女性ファンの皆さんには「強さには男も女も関係無いぞ!」って思ってもらって、男性ファンには「モルジアナにお姫様抱っこされてみたい」って思われるぐらいに、演じたいです(笑)。
■ミュージカル「マギ」-迷宮組曲-
東京公演(天王洲 銀河劇場):2022年6月3日(金)~12日(日)大阪公演(森ノ宮ピロティホール):2022年6月18日(土)~19日(日)
原作:大高忍「マギ」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
脚本・作詞=浅井さやか
演出=吉谷晃太朗
出演=アラジン : 宮島優心(ORβIT)、アリババ・サルージャ : 猪野広樹、モルジアナ : 岡田奈々、ブーデル : 長友光弘(響)、ババ様(チャガン・シャマン) : 杉本美保、ゴルタス : 小野塚渉悟、練白瑛 : 田中志奈、ジュダル : 手島章斗(SOLIDEMO)、カシム : 廣瀬大介、ジャミル : 川久保拓司、ウーゴくん : 森川智之(声の出演)
公式HP : https://www.musical-magi.com
公式Twitter : @musical_magi
©大高忍・小学館/ミュージカル「マギ」製作委員会
▼チケット
S席¥10,900(税込)/A席9,900円(税込)全席指定
一般発売
5月8日(日)10:00~
チケットぴあ : https://w.pia.jp/t/magi/
ローソンチケット : https://l-tike.com/musical-magi/
イープラス : https://eplus.jp/magi/
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岡田奈々、新ソロ曲とソロコンサート、デビュー10周年を語る に続く