2021年6月号

2021/06/05

STU48石田みなみソロインタビュー STU48号最終公演を振り返る(1) ここからはSTU48そのものが瀬戸内の象徴になれるように

 STU48のホームタウン「STU48号」が、5月23日をもって専用劇場の役目を終えました。同日には、昼に2期研究生たちが「僕の太陽」公演を、夕方には1期生・ドラフト3期生たちが「僕たちの恋の予感」公演を開催。学び舎に別れを告げました。

 そこで、公演翌日に1期生の石田みなみさん(22)に公演のこと、STU48号のことを振り返ってもらいました。

 ――ついにSTU48号とお別れをしました

 誰しもですが、始まるときには終わりを考えてはスタートしないじゃないですか。だから、AKB48劇場がずっと続いているように、STU48も10周年をSTU48号で迎えるものだと思っていました。だから、2年で終わりになることは、とてもさみしかったんですけど、正直、昨日に最終公演を終えてからも、まだ実感が本当に湧いていないんです。

 ただ、STU48号の中での公演は、どの県でやっても、同じ景色だったので、そこが温かく感じられるところだったんだと思うんです。だから、今後も続く「僕恋」公演を、違う会場でやり始めたときに、船が、STU48劇場が無くなった実感をするんじゃないかなって思っています。


船が無ければ山へ行け


 ――ただ、みなみさんら1期生たちは、デビューからの2年半もSTU48号の完成を待ち続けていました。専用劇場がない活動にも、ある意味対応できる術は持っています

 そうなんです。私たちは、STU48結成が発表された16年のAKB48グループじゃんけん大会の時に「2017年出航!」と予告されていたので、ずーっと待っていたんです(笑)。でも、その時にしかできないことを模索しながら活動してきたグループなので、船が無くなっても、ちゃんとやっていけると思っています。

 だって、STU48号で瀬戸内7県を回れましたけど、それはそれぞれの海のある町、港に限定されていました。この7県には、海に面していない町もたくさんあります。そういうところにもたくさん巡れるんだと思えば、新しい可能性もいっぱいあると捉えています。


 ――さて、田中皓子さんも卒業して、瀧野由美子さんが最年長、みなみさんが2番目になりました

 若い子や2期生たちって、思っていることも遠慮して言えなかったりしますよね。だから、私は大人メンバーとして、彼女たちの意見を聞いて、スタッフさんたちに伝える役回りを意識してするようになっています。

STU48のお姉さんとして


 ――最終公演後の記者会見でも、瀧野さんや石田さんが前向きな発言をして頼もしかったです

 私たちもデビューから4年経って、感じ方も言葉での伝え方も変わってきました。私は、昨日の会見で由美子が言った「船ができたときに『STU48号が瀬戸内の象徴になれるように』と言いましたが、今は『私たちSTU48こそが瀬戸内のシンボルになれるように頑張ります』との言葉が、ガツンと響きました。

 そばで聞きながら、「うん、そうだよな!」って、前向きにさせてくれました。


 ――夏のツアーも、1期&ドラ3組と2期研究生組に分かれて、瀬戸内のいろんな会場へ散ることができます

 そうなんです。船が無くてもいろんなところに行けますよね。

(写真15枚 ④以降は1期生・ドラフト3期生「僕たちの恋の予感」STU48号最終公演より)
次ページ以降を含めて写真は合計29枚

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(2) 瀬戸内全土に届け、みなみの声 に続く

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