2021年5月号

2021/05/20

AKB48峯岸みなみ卒コン直前インタビュー(1) メンバーのモチベーションが上がるコンサートに

 AKB48最後の1期生、峯岸みなみさん(28)がいよいよ5月22日に卒業コンサートを行います。「Forty-Eight Times」では卒業コンサートを目前にした今の心境、アイドル人生15年を振り返るインタビューを行いました。衣装は峯岸さんの最近のお気に入りで、昨年のレコード大賞の「離れていても」で披露したときのものです。

 ――2019年12月の卒業発表からの約1年半がたちました

 卒業発表は、自分自身がAKB48が楽しくて好きでいるタイミングで発表しました。

 本当はもっとAKB48に恩返しもしたいし、もっとメンバーともコミュニケーションを取りたかったです。ただ、グループに還元したい気持ちはあっても、自分にそれができるパワーが無かったから、結局、自分で決めたタイミングでの発表になっていた気がします。

 ただ、「限界だ」と思いながらもずるずると在籍して、「もうAKB48が嫌だ」と思って辞めていくよりは、こっちの方がいいかなと思って卒業発表をしていたんです。

 ところが、延期になった1年半の間に、「女子メンタル」(フジテレビ系バラエティー番組)をきっかけに、いろんな番組に呼んでもらえるようになって、それに伴って「卒業コンサートができていない」って話も、いろんなところでできるようになりました。

 1年半前よりも注目をしてもらえる機会がすごく増えたことで、AKB48に恩返しできる部分が増えてきた気がします。コンサート延期の1年間は無駄じゃなかったなと思えてきました。結果的に、延期期間があって良かったです。


延期決定の日は一人で涙


 ――卒コンが延期になったときは?

 リハーサルの合間で、「ちょっと今回は…」って言われたんですよ。伝えられ方もさらっとしていたし、そのとき一緒にいたのが若いメンバーと、私よりも後から入ってきたスタッフさんだったんで、15年間活動してきた最後のゴールがずれてしまったやるせなさを、「共有してくれる人が私にはいなくなっちゃったんだな」と思ってしまって…。

 その日は孤独感を感じて、心の置きどころがなく、寂しくて一人で泣きました。

 ただ、多くの後輩から「残念です」ってLINEをもらえたので、「今でも寄り添ってくれる人はいるんだな」って、後になって気づきました。

 5月22日の卒コンも、世間に発表するまでは信じられなくて、公式発表でやっと「本当にやるんだ」と実感が湧きました。


最後で最大の中間管理職の職務


 ――コンサートの見どころを

 セットリストは固まりました。15年の中でいろいろな局面があったし、いろいろなつながりがあって、全部を詰め込むのは大変でした。やりたい曲がたくさんあったけれど、「自分のヒストリー的に大事な曲を大事なメンバーと一緒に」っていうのを、まず中心に置きました。

 自分だけじゃなくて、今のAKB48メンバーにとって絶対にモチベーションが上がるコンサートにしたいと思っています。現役メンバーに「ここまで活動を続けていて良かった」と思ってもらえるような、メンバーへの恩返しの内容にもなっているかと。

 私もいろんなコンサートに参加してきて、「自分が求められていないな」と感じたコンサートではモチベーションが上がらなかったんです。だから、できるだけ1人でも多くのメンバーに、「この曲は私の頑張りどころだ」っていうポイントを見つけてもらいたいです。

 そして、きっと昔からのファンの方、久しぶりに見ようかなと思ってくれたファンの方には、部分もあるかと思います。

 私は昔からずっと「中間管理職」と言われてきました。現役と過去のAKB48を切り離すのではなくて、「過去と今とつなぐ」。最後で最大の中間管理職の職務かなと思っています。


※峯岸みなみ卒業コンサートは「17LIVE」で無料独占ライブ配信される(以下のリンク参照)
AKB48_official - 17LIVE

全ては自分次第


 ――これまで卒業を考えたことは?

 一通りAKB48でやれることはやったのかなって思った時期もありました。でもその時期に研究生になって、(次ページに続く)

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(2) みんなが近くにいてくれる自分は信じられる に続く

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