AKB48
2025/10/24
AKB48 大衣装展 - 時代を彩った装跡 - メディア内覧会
大丸東京店で10月28日まで開催中の「AKB48 大衣装展」のメディア内覧会が行われた。参加したAKB48メンバーは、倉野尾成美、小栗有以、佐藤綺星、八木愛月、伊藤百花の5人。AKB48創設時から衣装を担当しているオサレカンパニー・取締役/クリエイティブディレクターの茅野しのぶの6人が内覧会の取材に参加した。衣装展は前期・後期と展示を入れ替え、過去最多となる400点以上の衣装を展示。ファンやメンバーの投票によって選ばれた衣装も展示される。あいさつと質疑応答の様子を紹介するとともに、前半の衣装展示の様子もあわせて紹介する。
時代を彩った装跡 AKB48 大衣装展
茅野しのぶ 大丸さんとの取り組みも今年で4年目となります。実は、AKB48の20周年を目指して大丸さんと4年前から企画して続けてきた衣装展になります。なのでAKB48とともに歩んだ衣装という形で、衣装の「装」と足跡の「跡」で「装跡」(そうせき)と名付けました。みなさんの思い出と重ねて展示をご覧いただけたらうれしいです。
伊藤百花 今回、20周年の大切な節目の、大衣装展のキービジュアルメンバーとして参加させていただけることがすごくうれしいです。私も一ファンとしてずっとAKB48を見てきていたので、すごく興奮しますし、衣装を見て歴史を感じてくださったらうれしいです。
倉野尾成美 衣装展は今年で4回目の開催で、毎年どんな衣装なんだろうとわくわくするぐらい、メンバーもファンの方も楽しみになるぐらい、どんどんグレードアップしていて、今年はまさかの400着以上の衣装が飾れるということで、わくわくしています。AKB48は20周年イヤーということで、今回は前半・後半と分かれて10年ずつ衣装が飾られるということなので、ぜひ全部を味わっていただいて、AKB48の20年を感じていただけたらと思います。
小栗有以 小さいころから大好きなしのぶさんが作るAKB48の衣装を着て、20周年を迎えられていることがすごくうれしいです。衣装にも憧れてAKB48に入ろうと思ったので、そんな素敵な衣装たちが飾られて、歴史とともに楽しんでいただけたらと思います。
佐藤綺星 ずっとアイドルが好きで、AKB48が好きで、私たちに自信を与えてくれる衣装たちがずらりと並んでいて、圧倒されます。ファンのみなさんも楽しみにしてくださっていて、グッズと一緒に写真を撮ってくださって私たちに報告してくださるので、それも今回楽しみにしています。
八木愛月 衣装展には毎年来させていただいたんですけど、今回は、400着以上で、前回は目が足りないと思いましたが、今回はそれを上回る着数で見応えがあると思います。憧れとキラキラが集まった衣装展、ぜひみなさん楽しんでください。
思い出の衣装、憧れの衣装
――(飾られている衣装のなかで)思い出の衣装、憧れの衣装は
八木愛月 2012年の東京ドームで前田敦子さんが着た衣装は、最初出てきたときにかわいくて、ピンクの衣装はあんまりないなと思って、大好きなのでじっくりと見てください。
佐藤綺星 「言い訳Maybe」の衣装で、この曲のMVが大好きで、実は、グッズ撮影では着させていただいたことはあるんですけど、この衣装でパフォーマンスをしたことがまだないので、この衣装を着て「好きだ!」って伝えたい気持ちがあります。
小栗有以 私は「ヘビーローテーション」のナポレオン衣装です。AKB48のイメージがすごく強くて、あの衣装に憧れて、小学生のころに友だちのお母さんに頼んで、ナポレオン風の衣装を作っていただいて、その衣装で児童館でホウキを使って「ヘビーローテーション」を踊ったのを覚えています。そのぐらい憧れがあります。
峯岸みなみさんの(卒業)コンサートで、ナポレオン衣装を着て、大島優子さんと一緒に歌えたときにはすごく幸せでした。
倉野尾成美 AKBといえば赤チェックと言うぐらい大好きなんですけど、「マジスカ学園」シリーズの衣装が見られるのが激熱だなと。
伊藤百花 私が気になる衣装は「RIVER」の黒いチェックの衣装です。私は1回も着たことがないので、AKBの勢いを感じる楽曲と衣装でもありますし、自分自身踊るときにま毎回気合を入れて踊るので、その衣装を着ていつか「RIVER」を踊ってみたいです。
衣装展の見どころ
――見どころの紹介を
倉野尾成美 衣装展は、メンバーが動いていないところで、静止状態で間近で見られるのが一番の見どころだと思います。間近で見ると、こんな細部までこだわっているんだというのがすごく伝わってくきす。同じ曲の衣装でも形が少し違ったりするので、見比べて楽しんでいただけたらと思います。
小栗有以 そのときどきのメンバーの名前(タグ)とか、20周年だったら「20」という数字が入っていたり、そういうこだわりが見られるところと、衣装を見たときに、そのメンバーが宿っている感じがするんです。
前回の衣装展を見たときに、そのときの記憶とメンバーの様子が出てきてすごく感動したんです。衣装から歴史が見れると思うので、(当時)生で見た人にしか分からない感覚を味わってほしいです。
前田敦子さんの衣装を着たことがあるんですけど、すごくパワーを感じるんです。「あっ前田さんだ!」と思って。憑依したというか、スイッチが入るというか、着た人にしか分からない感覚があるんです。なので、その雰囲気も味わっていただきたいなと思います。
八木愛月 今回は、ファン投票とメンバー投票の衣装が見られるので、私も投票させていただきました。まだ結果は分かっていない状態なので、早く見てみたいとうドキドキはあります。ファンの方は何の衣装が好きなのか気になります。
茅野しのぶが語るアイドル衣装
――AKB48は20周年を迎えますが、どんなことを意識して衣装を作られているのかというのと、アイドルの衣装が好きな方以外の服飾関係者の方もたくさん来られるので、そういう方にとってもAKB48の衣装はどういう存在であり続けたいですか?
茅野しのぶ AKB48の衣装で私が大事にしているのが、ドラマ性とカオス性です。私自身、飽きっぽいですが、衣装を作るうえで、AKB48って思ってもいない事件が起きたり、びっくりするようなことが起こるんです。それをメンバーが全力で受け止めて、ストーリーを作っていくのがメンバーとファンの人だと思っています。そのところからデザインソースを頂いています。
選抜総選挙もガチで、一番困ったのは私たち衣装で、順位が決まってから本人たちに合わせてデザインして、1位が変わればコンセプトが変わったりするので、本人たちのキャラクターや骨格だったり、本人たちは青春時代を捧げてアイドルになると決めて頑張っていると思うので、そこを実りのあるものにしたいと思っています。
自分たちが何が魅力なのかを、衣装を通じても分かってほしいと思っていて、衣装を着るときに「かわいい」「私はこの形が似合う」「私の衣装が一番かわいいかも」と思ってほしいので、常にトレンドは意識して、ステージに上がるうえで楽しんでアイドルをやれるように心がけています。
私(の衣装人生)は2005年にAKB48とともに始まったんですけど、アイドルの衣装に対して当時そんなに重きを置かれていなかったんです。私はその中でアイドルの衣装がコンセプトになってほしいなと思って始めさせていただきました。
その前には優れた先人たちが作ったアイドルグループさんがいたので、そこにポッと出のAKB48が叶うわけがないと思ったので、先人たちがやられていなかったことの中から、AKB48が何ができるんだろうと試行錯誤して作ってきました。
被災地活動を通してアイドルの力をすごく感じたので、大げさかもしれませんが、アイドルを応援するために日々を生きている人がいると思っているので、アイドルの業界全体のクオリティや、衣装におけるコンセプト作りというのは、大事にしなきゃいけないものなんだというのが伝わればいいなと。
ファッション業界においても、アパレル業界においても、日本は元気がない状態です。ある工房さんに古くからご協力いただいてて、無理を言ってやってもらったりしていて、日本の産業って細かい作業ができるのがあるので、後継者不足でなくなっちゃったりするところもあるので、こういう展示会を通じてファッションや生地の可能性を、同じ服飾の専門学生や、同じ業界の人に、今後業界全体のコラボレーションだったり、AKB48を通じて元気に話題になるようなことをしていけたらいいなって思っています。
ここでは22日まで展示していた前半部分の衣装展示写真とともに紹介する。(写真39枚)
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