SKE48
2026/08/05
SKE48鎌田菜月が児童書『水族館の達人に聞いてみた ~ぜったいに行きたくなる37の発見~』の本づくりを語る
SKE48 Team KⅡ 鎌田菜月さんが初の児童書『水族館の達人に聞いてみた ~ぜったいに行きたくなる37の発見~』(くもん出版より6月26日に発売)をリリース。共著者は、京都水族館で館長を務めた経験もある下村実さん(現・日本モンキーセンター附属動物園長)。二人の会話から、水族館を好きになる発見ができ、年齢を問わず誰もが楽しめる内容になりました。48Timesでは、鎌田さんに本書の魅力を伺いました。「子どものおもしろい」を形にする難しさ
――初の児童書のオファーを聞いたときはどう思いましたか
ある日、マネジャーさんから「鎌田さんが行ったことのある水族館を教えてください」と連絡をいただきました。何カ所か答えた後に、「実は水族館の本を出しませんか?とお話が来ています」と聞いて、すごくびっくりしました。
――何歳くらいから水族館に行きましたか?
記憶がないぐらい幼いときからです。毎年、夏に家族で旅行していましたが、その行程にはいつも水族館が入っていました。名古屋港水族館に連れて行ってくれたのは、おじいちゃんでした。鳥羽水族館は家族みんなで行っていました。
――この本を出すことになり、新たに準備したことは
今回は児童書なので、「一度、本屋さんに行く時間をください」と伝えて、書店に足を運んで、児童書コーナーを20年ぶりぐらいに見に行きました。
大人になって実感したのは、子どもの感性で「おもしろい」を理解することの難しさです。実際に原稿を書かせていただいたときにも、当たり前に使っていた言葉が、対象年齢の子どもたちにとっては理解しづらいので、どう言い換えたらいいか相談しながら書きました。
やなせたかしさんはじめ、子ども向けに書いている漫画家さんや、作家さんへのリスペクトが深まりました。
本好き“なっきぃ”のおすすめの読み方
――本づくりはどのように進行していきましたか?
水族館の達人である下村実さんと実際に水族館を訪問し、一緒に歩きながら話したものを37の項目にまとめ、会話形式にして自分の気づきを後から書かせてもらいました。
――今回、下村さんと一緒に行った水族館はどこですか?
名古屋港水族館と、「世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ」に伺いました。
――実際に、水族館ではどのように話していましたか?
文字を起こしたりまとめる方は近くにいてくださったんですけど、その場その場で、ありえない量でいろんなことを話しました(笑)。
私が1つ疑問を投げたら、下村さんは10、100で返してくださって、新たにわからないことが出て、また聞いての繰り返しでした。下村さんは、「え? そこが意外なんだ」「いや、ここを聞いてほしいんですよ」と返してくださったりして、本当に時間が足りなくて!
バックヤードにもおじゃまして、飼育員さんも交えながらお話ししたものを、できるだけわかりやすくまとめました。
――例えば、小学校高学年の子が興味を持ったときに、どこの章が一番おもしろそうですか
え、一番ですか? 難しい! 全部なんです。最初から順に読んだ方がいいとは思います。私、本を途中から読む人間が信じられなくて(笑)。
――本好きの人の感想ですね
順番には意図があるわけで、編集さんや、著者の意図もあるので、私は頭から読むのが正義だと思っています。文体が合うかどうかを確認するなら、あとがきから読むのもいいかと。
あえて言うなら、小学生なら「うんちを観察してみる」はキャッチーでいいかもしれません。宇宙人に例えたり、日常の疑問も拾える本になっていて、最終章は、近くの池、川、海に行こう、に収まっているのが素敵だなと。自分の気になるワードから読んでもらうのもいいかな?
ファン必読!「パンツの棚より恥ずかしい!?」鎌田菜月の本棚事情
――ところで、X(旧ツイッター)で、自分の本棚を見せるのはパンツの棚を見せるよりも恥ずかしいと投稿していましたが、鎌田さんの本棚にはどんな本が並んでいますか?
文庫本、小説のエリアには、今、はまっているジャンルの本が並んでいます。例えば、中世の歴史物を読んで、パリの死刑執行人の話が気になって、それに関する新刊を並べたりしています。
フィギュアスケーターの伝記や、アーティストの方のエッセイもあります。一度読んだ電子書籍の漫画を紙で買ったり、メンバーの写真集や先輩の出した本もあって、本当にいろいろと並んでいます。
――恥ずかしいわけでもなさそうですが…
少女漫画も置いてあるので、どこかしら恥ずかしいんです。「こういうのが好きなんだ」みたいに思われるのも恥ずかしくて。実用書を見て、「今、これを勉強しようとしてるんだ」って、ネタバラシしているみたいで嫌なんですよね。
水族館は宇宙以上に未知の世界
――実際に書き終えてみての感想は
文字数を書くことは苦ではないですが、締め切りが苦行で(苦笑い)。作家さんがよく、「締め切り、怖い!」と言っていますが、「なるほど」って思いました。
――締め切りがなければ、本は書けませんからね(笑)
アンケートはすぐに返せるのに、本になると、後で読み返すと手を入れたくなるので、3、4日寝かせてからの練り直しの作業が大変でした。
――仕上がり具合はいかがでしたか?
入門書になっていると思います。大人の方は、「これってどうなんだろう?」と疑問に感じる隙間が行間にあります。そこを探してもらって、次の本を手に取るきっかけにしてほしいです。
お子さんは、私には見つけられない、もっと純粋な疑問のかけらを拾えるはずなので、そこを楽しんでください。
――48Timesの読者はAKB48グループの大人のファンの方が多いので、そういった方にも興味を持ってもらえるように本の紹介を
なんて難しい質問!
日本は海に囲まれている国なので、水族館が当たり前のように昔からあります。でも、なぜこんなに水族館があるかを想像をすると、昔の人も海の世界にロマンを持っていたからじゃないかと思うんです。
実は、海の中は宇宙以上にわからないことがたくさんある“非日常”の世界です。海の生態系は捕食する側と捕食される側がある。それなのに、なぜ水族館の同じ水槽で、うまく共存しているのか。聞かれて答えられる人は意外と少ないと思うんです。
この本は、そんな身近にある「当たり前のハテナ」に気づかせてくれる一冊になっています。
AKB48やSKE48も、テレビで見ているのと、劇場に行くのでは全く違う景色が見えますよね? 今回は、児童書という形ですが、ぜひ、大人の方にも新しい気づきを見つけてもらいたいです。
Amazon.co.jp: 水族館の達人に聞いてみた: ぜったいに行きたくなる37の発見 : 下村 実, 鎌田 菜月: 本
特別対談 水族館の達人・下村実さん×SKE48・鎌田菜月さん(前編)|KUMON now!スペシャルインタビュー
(写真7枚)
(終わり)

