AKB48

2025/12/12

AKB48 3代目総監督・向井地美音が卒業発表「私の青春のすべてでした」

 AKB48 3代目総監督・向井地美音が12日、AKB48劇場「ここからだ」公演でグループからの卒業を発表した。以下卒業発表全文。

「最後の曲に行く前に、私から発表があります。
 私、向井地美音はAKB48を卒業します(場内静まり返る)。

 もっと『えーっ』って言ってよ。
 ありがとうございます。うわぁ~、こんな感じなんだ。

 今日の公演も一瞬一瞬がずっと楽しくて、私がこれを言おうと決めていること以外は、いつも通りの楽しい毎日というか、1日のままで、昨日の夜とかすごく緊張してたんですけど、公演が始まったらそんな緊張も吹っ飛ぶくらい、大好きな劇場公演のままここにいてくれたので、このまま言わなかったら続くのかな、みたいな気持ちにもなったんですけど、これは私が決めたことなので、少しお話しさせてください。

AKB48は私の青春のすべてでした


 AKB48に12歳で出会って、そして15歳で加入してから、約12年半、AKB48は私の青春のすべてでした。

 本当に、そんな大好きなAKB48を旅立とうと自分の意思で決断する日が来るなんて、昔は想像もできなかったんですけど、ついに自分の番が来たんだなと、それだけ大人になったんだなと、今はすごく感慨深いような、寂しいような、そんな気持ちです。

 シングルのセンターだったり、3代目総監督、そして今は上から2番目の先輩メンバーになって、こうして今頑張ってくれている現役メンバーのみんなと一緒に、新劇場、新公演と、新しい時代の幕開けをこの目で目撃することができました。

 本当にAKBに入っていなかったら、こんなに心を震わせるような経験は、人生でできなかったんだろうなと思うぐらい、素晴らしい景色をたくさん見させていただきました。

 そんな楽しい青春の中で、初めて卒業の2文字が頭に浮かんだのは、正直に言うと3代目総監督を退任しようかなと考えていたときでした。

ソロコンサートでの約束


 でも、私が昔、ソロコンサートで、20周年までここにいたいと口にしたことがあって、ファンの方は、知ってくれている方もいるかなと思うんですけど、やっぱりその言葉が私の中ではずっと心に残っていて、気づけばどんなつらいときも大変なときも、その自分自身が発した言葉と、そしてその言葉を信じてついてくれたファンのみなさんの支えがあって、ここまで一度も立ち止まらずに走り切ることができたと思っています。

 そして20周年という、約束は、いつしか自分の中で、AKB48で叶えたい最後の夢になっていました。

 そして、先日、武道館で20周年コンサートを迎えることができて、本当にただの1ファンだったはずなのに、気づいたらメンバーとして、そのAKBの8周年から20周年までの12年分の歴史をこんなに近くで見ることができて、そして一緒に作ることができて、本当に幸せだったなとあらためて感じました。

今のAKB48へとバトンを渡すことができた


 そしてそれと同時に、メンバーのみんなの目を見て(武道館最終日での)Wアンコールのときにすごくみんなが熱い眼差しで、円陣を組んでいる、そのみんなの目を見て、『あ、ちゃんとあの頃のAKB48から今のAKB48へとバトンを渡すことができたんだな』と、私にできることはすべて、やりきったと思うことができました。

 なので、私は、自分の手でこの青春に幕を閉じて、その青春の続きはみんなに託して、新しい未来へと進んでいこうと思っています。

 卒業の時期は来年の春ごろを予定しています。

 きっと、本当にあっという間に来ちゃうと思うんですけど、ただただAKB48が大好きだった私が、こんなにも長く、アイドルを続けられたのは、大好きなメンバーのみんなと、支えてくださるスタッフのみなさん、そして何よりずっと大きな愛をくれて、一番の味方でいてくれたファンのみなさんだと思っています。

 なので、そんな一人ひとりに恩返しをしながら、そして後輩のみんなにも、私なんかが少しでも残せることがあるんだとしたら、それを伝えていきながら、私の最後の青春を春までの時間、一緒に過ごしてもらえたらうれしいです。

 最後までAKB48の向井地美音の応援をよろしくお願いします」

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