AKB48

2024/04/30

AKB48柏木由紀卒業公演で涙「私って泣けるんだ」

 4月30日、AKB48柏木由紀(32)がAKB48劇場で卒業公演を行った。自己紹介では「自分で自分のことをひとことでいうと、私がレジェンドです」と、活動の長さや選抜回数の多さなど、今後、柏木の記録を抜くメンバーが出づらいために、あえて、“レジェンド”という言葉をセレクトした。

 アンコール1曲目は「夜風の仕業」。柏木が初めてもらったソロ曲で、在籍最後のリクエストアワーで1位になった楽曲。卒業コンサートではあえて歌わず、劇場公演で歌うことを選んだ。最後に選んだ曲は「初日」だった。円陣のかけ声の最後も「チームB」だった。

 最後のスピーチ全文を掲載する。

 卒業コンサートでいっぱいお話ししたので、言いたいことを考えてきたんですけど、今日は最後ですし、AKBが大好きな方と私のことを応援してくださる方が来てるかなと思って、この場で思ったことを言おうと思ってあまり決めてきませんでした。

 実感湧いていないなというのが率直な気持ちで、17年間本当に、このステージに立つと、初めてステージに立った日のことを今でもすごく思い出すんです。

 私はアイドルがすごい好きでアイドルになりたいと思って、AKBを受けたのと、劇場の公演、毎日ステージに立ちたいというのが私の夢だったので、それを叶えてくれるのがAKBかなと思って受けたんですけど、まさか中学3年生の当時の自分は、こんなに長くアイドルを続けていて、こんなに長くAKBにいるなんて、本当に、夢にも思っていませんでした。

 アイドルが好きで、アイドルになって、すごい楽しかったな、と。卒業前にいろんなインタビューを受けたりとか、「大変なこと、つらいこと、どうでしたか?」って言われるけど、本当に無くって、毎日楽しかったですし、それでも、たしかに思うようにいかないなとか、自分が長くいてAKBに何ができるのかなって思うこともあったけど、そのときを支えてくれたのは、ファンのみなさんが「何があっても応援するよ」っていう、愛情をたくさんくれました。


単独コンサートのプロデュースでAKB48の楽しさを再確認


 ここ数年、私がよく言いますけど、今のAKBが本当に大好きで、特に、私が一番大きかったのは、2021年に、AKBの単独コンサートをプロデュースさせていただいたのが、今まで何かをAKBのためにやりたいと声を挙げたのが本当に初めてのことで、それに、メンバーのみんながついてきてくれて、「あっ、AKBめっちゃ楽しいじゃん」て。

 私、それまでも楽しいなと思ってたけど、こうやってみんなと、何かに向かって一生懸命頑張ったり、ときにはちょっと頑張ってみんなを引っ張ってみたりして、「これが私のやりたかったことなんだな」って、時間がかかったんですけど、3年ぐらい前にそれを思いました。

 同期や先輩、後輩を見送ってきて、そろそろかなと思ってたけれど、あのとき私は、「AKBにいて良かった」「まだまだAKBで頑張りたいな」と思って、今までこの数年間、正直一番楽しかったなって思います。


感極まって涙


 いようと思えばずっといれたと思うけど、やっぱり今の大好きなみんなにこうやって見送ってほしいなっていうのが、最後の私の見つけた夢だったから、それが叶って、そして、最近知ってくださった方も、昔から応援してくださる方も、こうやって最後に「卒業おめでとう」「AKBに長くいてくれてありがとう」って、まさかこんなに、なんだろうな(涙)、自分がアイドル好きでやってるだけだと思ってたから、最後にこうやってみんなに「AKBにいてくれてありがとう」って言ってくれて、私は17年のアイドル人生が本当に素敵な形で幕を閉じれたなと、ファンのみなさんと、メンバーに感謝しています。

 やり残したことが本当に無いし、ここ最近が一番楽しかったです。

 今のAKBで卒業できて、本当に良かったなって、幸せだったなって思います。

 みなさんが私のアイドル人生を、最後に認めてくれた気がして、本当にうれしかったです。

 でもこれからも、17年間AKBやってアイドルやって、「やっぱり私、アイドル好きだな」と思うことができたので、これからもファンの方がいてくれる限り、歌って踊ってステージに立ち続けて、何年か経った後に、「やっぱり柏木由紀ってアイドルだったね」って言ってもらえるような活動をこれからもしていきたいなと思いますので、これからも暖かく見守ってほしいですし、これからのAKBをみなさんに見守っていただき、私もいっぱい応援したいと思います。

 17年間、みなさん本当に本当に、温かい声援、ありがとうございました。

 本当に楽しかったです!


 スピーチを終え、温かい拍手で迎えられた柏木は、「私って泣けるんだ。卒業コンサートでも泣かなかったから。でも悲しい涙じゃなくて。楽しかったなと思えたから」と振り返った。

 その後、サプライズで秋元康総合プロデューサーからの手紙を向井地美音が読み上げ、さらに涙を流した。

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