2023年3月号

2023/03/31

SKE48鎌田菜月 6期生10周年記念ライブ振り返りインタビュー

 2023年3月5日、愛知県名古屋市・日本特殊陶業市民会館フォレストホールで、「SEK48 6期生 10周年記念ライブ “じゅっしゅうねんわっしょーい”」が開催されました。48timesでは出演した6期生6人(青木詩織、井田玲音名、鎌田菜月、北野瑠華、熊崎晴香、日高優月)の中から鎌田菜月さん(26)に振り返りインタビューをしました。会場に行かれた方も、行かれなかった方も最後までお楽しみください。

 ――10周年記念ライブが発表されたときのことを

 まず客席数を調べました(笑)。以前のコロナ禍でのZeppライブと比べると倍ぐらいだったので、正直大丈夫なのか不安になりました。

 同期で「劇場で10周年公演ができればいいね」と話をしていて、スタッフさんにお願いしていたんですけど、まさかホールだとは思わずびっくりしたし、任せていただけることがうれしかったです。


 ――セットリストはどのように決めましたか

 今まで6期生のライブは、同期の誰かの卒業が絡むことが多くて、卒業関連ブロックを作ることがよくありました。今回は10周年の節目のおめでたいライブなので、みんなでお祭り騒ぎを楽しんでもらおうと、「じゅっしゅうねんわっしょーい」にタイトルが決まりました。

 タイトルが「わっしょーい」だから、おめでたい感じの曲をやろうと探していたんですけど、なかなか見つからず、最初はちょっと不安になりました。


1曲目は泣かずに笑顔で


 ――セットリストを振り返りましょう。1曲目の「Nice to meet you!」から

 みんなでやりたい曲を出しあって、ユニットブロックの最後に「Nice to meet you!」を入れる案が出ました。でも、歌詞の内容が1曲目に合うし、6人でもできるユニット曲で、ファンの方に「出会ってくれてありがとう」という気持ちが伝わるかなと1曲目に決めました。

 ――ステージから見た客席の眺めはいかがでしたか?

 最高でした。

 リハーサルで「ここを6人でやらせてもらえるんだ」という感動がすでにありました。いざ、本番でペンライトやうちわでいっぱいの客席を見たら、おしりん(青木詩織)の言葉を借りると、「この景色を見るために10年やってきて良かった」という気持ちになりました。

 タイトルが「わっしょーい」だし、1曲目から泣かずにみんな笑顔でいられたので、第一の目標を達成できたと思います。


 ――「手をつなぎながら」「オキドキ」「涙サプライズ!」と続きます

 セットリストは、通常はスタッフさんやチームのリーダーにお任せすることが多いですけど、今回は、ほぼ自分たちの意見を採用していただきました。

 スタッフさんに「いい意味でいつもと違う、メンバーが考えたからこそのセットリストだね」って言ってもらえて、あとからジーンときました。


オーディションで全然踊れなかった曲も


 ――6期生年表を見てのMCに続き「10周年メドレー」を披露しました
※10周年メドレー楽曲「キスだって左利き」(オーディション課題曲)~「1!2!3!4! ヨロシク!」(6期生お披露目曲)~「渚のCHERRY」~「ピノキオ軍」~「制服の芽」(幻の研究生公演)~「愛の数」(Team KII日高、青木、北野)~「バナナ革命」(Team E熊崎、鎌田、井田)~「神々の領域」(初の単独Zeppライブ)~未来が目にしみる(2回目の単独Zeppライブ)

 実は最初の予定には無かったブロックでしたが、演出家さんが提案してくれました。1曲ごとに映像を挟む案もありましたが、続けて披露して、お客さんと一緒に勢いをつける形になりました。

 「ピノキオ軍」で旗を振るなら、研究生時代に苦戦したAメロBメロは絶対に入れようと、メンバーなりのこだわりがありました。後ろの(モニターの)歌映像は、当日の朝に撮りました。本番では旗振りだけです。


 ――「ピノキオ軍」はレアな光景でした

 加入した頃には、すでに研究生が「ピノキオ軍」で旗を振る文化になっていました。当時、(松村)香織さんが教えてくれました。今回の旗は過去に使っていたものの中でも軽い旗でした。当時は振り回せないぐらい重かったです(苦笑い)。

 その当時DVDに焼かれたリハーサル映像を井田(玲音名)ちゃんが持っていて、その映像を見て振り起こしをしました。懐かしかったです。


 ――「渚のCHERRY」は6人ともセンターをやったことのない曲という触れ込みだったのに、鎌田さんは実はやっていたというオチでした

 私、1回だけZeppでやっているんですよ。公演じゃないから勝手にノーカウントだと思っていて、それをお弁当を食べたときに話したら、「やってるじゃん!」と責められました(苦笑)。

 センター争奪戦をやるためだけにこの曲を入れたのに、「やったことがあるなら罪は重い」と言われ、オチみたいな扱いになりました。


 ――10周年メドレーでできて良かった曲は?

 「キスだって左利き」です。オーディションの課題曲で、研究生として披露させてもらう機会が多かった曲です。とにかく振り付けが細かくて難しいんです。10年前のオーディションのときは30分~40分であの難しい振りを入れなきゃいけないんですけど、踊れるわけがないんです。

 メドレーで年表をなぞるなら避けては通れないし、先生から「当時、誰も踊れていなかったよ」って言われましたが、今はちゃんと踊れるところを見せたくて披露しました。


なっきーのユニットブロック解説


 ――そのあとは2人ずつのユニット曲。事前にメンバーが候補曲を出し、ファン投票で選ばれました

◆「わがままな流れ星」(熊崎晴香、青木詩織)

 曲終わりで何を話すのかが楽しみな曲です。「不仲売り」みたいになっていますけど、「結局仲いいんじゃない?」って思いながら見ていました。

 くまちゃん(熊崎)が、100%の元気さでいつも来るので、それをおしりんが「本当くま(※熊崎のこと)ないわー」って、いつも言ってます(笑)。その2人の関係がいい感じに出ていて、これからもくまちゃんの片思いを楽しんでいただければと思います。


◆「眼差しサヨナラ」(井田玲音名、鎌田菜月)

 ファンの方に愛されている曲で、どちらかというと小柄なメンバーがやっているイメージがあって、身長が高い2人だからこそ映えるようにやってみたくて選びました。

 衣装は赤と青バージョンと、コンサートの黒と白のバージョンがあるんですけど、元祖の公演のイメージの赤と青を選びました。

 この曲は2人とも初めてで、歌詞に合わせて手を動かしたり、場所によって歩数を調整しなくちゃいけなくて、普段と違った緊張がありました。


◆「根も葉もRumor」(日高優月、北野瑠華)

 SKE48の中でも、プライドを持ってパフォーマンスをしているダンスが上手な2人です。踊りの表現方法が違う2人が並んで踊っているのを見られるのはすごくぜいたくなことです。

◆「狼とプライド」(6人)

 ペア曲だけど、曲中でペアが変わるんです。「どのペアになっても6期生は最強だよね」って思ってもらいたくてやったんですけど、ファンの方たちの反応を見て、狙ったとおりにハマったようで良かったです。

(写真5枚)
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SKE48鎌田菜月インタビュー「10年頑張ってきたみんなが報われますように」 に続く

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