2023年1月号
2023/01/06
SKE48江籠裕奈が、チームKIIオリジナル新公演「時間がない」初日までを語ります
2022年12月11日に初日を迎えたSKE48チームKII「時間がない」公演。チームS「愛を君に、愛を僕に」公演に続き、メンバーの新しい魅力が発掘された公演となりました。楽曲提供にはNight Tempo氏、俊龍氏らを迎え、振り付けを全曲CRE8BOYが担当。その初日公演を終えるまでの過程を、チームで一番の先輩であり、ソロライブ経験もある江籠裕奈さん(22)からの独自の視点で語ってもらいました。
――9月25日、ガイシホールの14周年コンサートで発表され、初日までに約1か月半しかありませんでした
初日の日程が発表されたときに、時間がなさすぎてショックでした。ふざけてるのかなと思いました(笑)。コンサートが終わった直後に説明を受け、次の日からNight Tempoさんの楽曲打ち合わせが始まりました。初日まで休む間もなく準備が進んでいき、本当に時間がなかったです。
Night Tempoさんはレコーディングに1人ずつ付き合って、それぞれにディレクションしてくださいました。それぞれの声の特徴を聴いたうえで歌のパート割りを考えてくださったそうです。それを聞いて、歌声を認めてもらえたからこその立ち位置が素直にうれしかったです。
私を含め何人かは全部の歌詞をレコーディングしました。自分のパートじゃないのに、どうしてもちゃんと歌いたくて、スタッフさんがその思いをくみ取ってくれて、「やりたいなら、できるまでやろう」と言ってくれました。残念ながら、CDには全ては収録されていないんですけど(笑)。
Night Tempoさんが考える、曲のイメージに合わせた歌い方は、今までの歌唱方法とは違うものでした。普段だったらつけるビブラートやアクセントも全部削って、まっすぐに歌う歌い方が新鮮でした。
――リハーサルの進み具合は
「最終ベルが鳴る」公演の千秋楽を迎えるまでは、その公演のことも頭の片隅に残しておかないといけなくて、公演と並行しながら1日1曲のペースで新公演の振り入れをしました。そこが大変でした。
――全曲覚えることに加えてフォーメーションも複雑でした
全曲振り付けしてくださったCRE8BOYさんから、「今まで“SKE48”らしさとして通用してきた激しいダンスは、今回は無しで表現してみよう」と伝えられました。
振りのしなやかさだったり、ビシっと揃えるところを魅せるフォーメーションが多かったので、逆に、先輩メンバーになるほどに、SKE48のダンスが身体に染みついていて難しかったです。
というのも、私たちは今まで激しく踊りすぎているから力の入れ具合が難しくて、どうしても「やり切れていないんじゃないか」と思ってしまうんですよね(苦笑い)。
後輩は後輩で大変だったと思うけど、先輩側は、CRE8BOYさんの「激しく踊らなくても人を感動させられる」部分を表現することが、より難しかったです。
――チームKIIは先輩メンバーのパフォーマンススキルが高くて、後輩メンバーは、先輩に追い付くことに必死でした。そこを新公演の中では、どう1つのまとまったものとして見せていくのかが、注目ポイントでした。一番先輩の江籠さんから見てどうでしたか?
オリジナル公演をすることに関しては、同じスタートラインです。同じタイミングで覚えるから、先輩、後輩の違いは無いんです。
私は一番上ですが、リーダー(太田彩夏)と副リーダー(青木詩織)がいるので、第一声は2人からが良いと思い、2人の発言を待つようにしていました。
どうしても話が進まなかったりしたときだけ、意見を言うこともありました。後輩が大変なことをクローズアップされがちですけど、近くにいる6期、ドラ1も、自分の出どころを見計らいながらやっていて、みんな頑張っていました。
(以前副リーダーだった北野)瑠華は言いにくいこともズバっと言ってくれるタイプなので、それぞれの役割を果たしてくれました。でも、一番は、リーダーの彩夏に、みんながついていく感じですね。
――ゲネプロ時点での完成度は
完成しきっていました。
――オリジナル公演は江籠さん自身にとってどういう経験に?
オリジナル公演は夢のような話でしたが、先にチームSに新公演が始まったことで、やっと現実的なものになっていきました。
正直、もしオリジナル公演ができなくて卒業しても、それが心残りという考えは、自分にはありませんでした。でも、オリジナル公演で、新たなことをたくさん経験できたから、SKE48を続けていて良かったです。
――スタッフの様子は
新しい公演をイチから作るのって、正解が誰も分からないですよね。メンバーもスタッフさんもたくさん話し合って、みんなが成功させたいという気持ちを持って、意見をぶつけ合って、今まで経験したことがなかった熱を感じました。
――初日公演を見たチームKIIの卒業メンバーと話すことは?
できました。終演後に(大場)美奈ちゃんが、「続けてて良かったね」と言ってくれました。今は私が一番先輩ですが、先輩にはアイドルを一生懸命やってきた姿を見せてきたつもりだし、その一方で何度も辞めようと悩んでいたことも知ってくれています。
4曲目の「君は未来に試されている」は、アイドルを続けていて良かったと思える曲です。4曲目で真ん中に立つ私を見て、泣きそうになりながら「続けてて良かったね」と言ってくれたのはうれしかったです。
(高柳)明音ちゃんは、オリジナル公演を作ることを知ってる人。私たちの大変さも一番分かってくれてたから、いっぱい褒めてくれました。
――高柳さんは「令和の公演」と感想を述べていました
私たちもそう思います。今までのSKE48だったら挑戦していなかったジャンルじゃないですか。曲もそうですし。今だからこそできた演目だと思います。
(写真3枚)
次ページ以降を含めて写真は合計14枚
(次ページからは有料会員限定記事となります)
SKE48江籠裕奈が「時間がない」公演を10倍楽しく見るために解説 に続く
――9月25日、ガイシホールの14周年コンサートで発表され、初日までに約1か月半しかありませんでした
初日の日程が発表されたときに、時間がなさすぎてショックでした。ふざけてるのかなと思いました(笑)。コンサートが終わった直後に説明を受け、次の日からNight Tempoさんの楽曲打ち合わせが始まりました。初日まで休む間もなく準備が進んでいき、本当に時間がなかったです。
Night Tempoさんはレコーディングに1人ずつ付き合って、それぞれにディレクションしてくださいました。それぞれの声の特徴を聴いたうえで歌のパート割りを考えてくださったそうです。それを聞いて、歌声を認めてもらえたからこその立ち位置が素直にうれしかったです。
私を含め何人かは全部の歌詞をレコーディングしました。自分のパートじゃないのに、どうしてもちゃんと歌いたくて、スタッフさんがその思いをくみ取ってくれて、「やりたいなら、できるまでやろう」と言ってくれました。残念ながら、CDには全ては収録されていないんですけど(笑)。
Night Tempoさんが考える、曲のイメージに合わせた歌い方は、今までの歌唱方法とは違うものでした。普段だったらつけるビブラートやアクセントも全部削って、まっすぐに歌う歌い方が新鮮でした。
SKE48の激しいダンスは封印?
――リハーサルの進み具合は
「最終ベルが鳴る」公演の千秋楽を迎えるまでは、その公演のことも頭の片隅に残しておかないといけなくて、公演と並行しながら1日1曲のペースで新公演の振り入れをしました。そこが大変でした。
――全曲覚えることに加えてフォーメーションも複雑でした
全曲振り付けしてくださったCRE8BOYさんから、「今まで“SKE48”らしさとして通用してきた激しいダンスは、今回は無しで表現してみよう」と伝えられました。
振りのしなやかさだったり、ビシっと揃えるところを魅せるフォーメーションが多かったので、逆に、先輩メンバーになるほどに、SKE48のダンスが身体に染みついていて難しかったです。
というのも、私たちは今まで激しく踊りすぎているから力の入れ具合が難しくて、どうしても「やり切れていないんじゃないか」と思ってしまうんですよね(苦笑い)。
後輩は後輩で大変だったと思うけど、先輩側は、CRE8BOYさんの「激しく踊らなくても人を感動させられる」部分を表現することが、より難しかったです。
オリジナル公演のスタートラインは先輩も後輩も同じ
――チームKIIは先輩メンバーのパフォーマンススキルが高くて、後輩メンバーは、先輩に追い付くことに必死でした。そこを新公演の中では、どう1つのまとまったものとして見せていくのかが、注目ポイントでした。一番先輩の江籠さんから見てどうでしたか?
オリジナル公演をすることに関しては、同じスタートラインです。同じタイミングで覚えるから、先輩、後輩の違いは無いんです。
私は一番上ですが、リーダー(太田彩夏)と副リーダー(青木詩織)がいるので、第一声は2人からが良いと思い、2人の発言を待つようにしていました。
どうしても話が進まなかったりしたときだけ、意見を言うこともありました。後輩が大変なことをクローズアップされがちですけど、近くにいる6期、ドラ1も、自分の出どころを見計らいながらやっていて、みんな頑張っていました。
(以前副リーダーだった北野)瑠華は言いにくいこともズバっと言ってくれるタイプなので、それぞれの役割を果たしてくれました。でも、一番は、リーダーの彩夏に、みんながついていく感じですね。
――ゲネプロ時点での完成度は
完成しきっていました。
――オリジナル公演は江籠さん自身にとってどういう経験に?
オリジナル公演は夢のような話でしたが、先にチームSに新公演が始まったことで、やっと現実的なものになっていきました。
正直、もしオリジナル公演ができなくて卒業しても、それが心残りという考えは、自分にはありませんでした。でも、オリジナル公演で、新たなことをたくさん経験できたから、SKE48を続けていて良かったです。
――スタッフの様子は
新しい公演をイチから作るのって、正解が誰も分からないですよね。メンバーもスタッフさんもたくさん話し合って、みんなが成功させたいという気持ちを持って、意見をぶつけ合って、今まで経験したことがなかった熱を感じました。
美奈ちゃんはうるうる、明音ちゃんは褒めてくれた
――初日公演を見たチームKIIの卒業メンバーと話すことは?
できました。終演後に(大場)美奈ちゃんが、「続けてて良かったね」と言ってくれました。今は私が一番先輩ですが、先輩にはアイドルを一生懸命やってきた姿を見せてきたつもりだし、その一方で何度も辞めようと悩んでいたことも知ってくれています。
4曲目の「君は未来に試されている」は、アイドルを続けていて良かったと思える曲です。4曲目で真ん中に立つ私を見て、泣きそうになりながら「続けてて良かったね」と言ってくれたのはうれしかったです。
(高柳)明音ちゃんは、オリジナル公演を作ることを知ってる人。私たちの大変さも一番分かってくれてたから、いっぱい褒めてくれました。
――高柳さんは「令和の公演」と感想を述べていました
私たちもそう思います。今までのSKE48だったら挑戦していなかったジャンルじゃないですか。曲もそうですし。今だからこそできた演目だと思います。
(写真3枚)
次ページ以降を含めて写真は合計14枚
(次ページからは有料会員限定記事となります)
SKE48江籠裕奈が「時間がない」公演を10倍楽しく見るために解説 に続く