2021年12月号
2021/12/07
AKB48結成16周年! 向井地美音が語る「AKB48」の魅力
12月8日に結成から16年を迎えるAKB48。今年は、最後の1期生の峯岸みなみさん(29)が卒業し、9日には前AKB48グループ総監督の横山由依さん(28)も卒業します。そんな節目のタイミングで、AKB48グループ総監督の向井地美音さん(23)に、あらためて、2021年を振り返りながら、AKB48の魅力や今後についても語ってもらいました。
――ついに16周年です
私は、グループ加入前は趣味が「AKBの応援」というほどの大ファンでしたが、そんないちファンとしても、すごいグループだなと思います。つくづく感じるのは、メンバーやファンの皆さんを始め多くの人たちの人生に影響を与えてきたグループだということ。まさに私も、AKB48に人生を変えられた1人ですから。
――どんなときに実感を?
今年だと、先輩方が続々とご結婚されたときですよね。アイドルが、いつしか結婚、出産をするって、すごい物語。一緒に活動していた高橋みなみさんや大島優子さんの結婚には、衝撃でした(笑)。
――あらためてAKB48の最大の特徴とは?
それまでは、テレビの中の遠い存在だった「アイドル」を、ぐっと近い存在にしたのがAKB48だと思っています。アイドルも1人の人間、普通の女の子ということを、世に印象付けた最初のグループです。
しかも、AKBは、ドキュメンタリー映画などで、華やかなステージの舞台裏まで公開してきました。喜んだり、涙したり、ときには苦しんでる姿さえもあらわにして、「アイドルも人間なんだよ」ということを伝えていったと思うんです。
――本紙スタッフでもあるスクランブルエッグ・岡田隆志編集長は、2005年12月8日のAKB48誕生の瞬間(前日7日の公開げいこの取材、8日のAKB48劇場初日公演)を目撃しています
いいな~、めっちゃうらやましいです。もしも、タイムスリップできるなら、私も伝説の初日公演を見に行きたいです(笑)。
――16年間も続いているAKB48の最大の魅力は何と考えていますか?
私の中では、グループとしてもメンバー個々においても、ドラマ、物語が続いていくところです。
――映画「アベンジャーズ」や「スターウォーズ」シリーズのような、長く続く群像劇。または、毎朝ヒロインの成長を見守るNHK朝の連続テレビ小説。さらに、青春を捧げる姿や伝統を引き継ぐ視点からは、高校野球の名門校にも似ているのかもしれません
私も、大好きだったAKBに入れた当初は、とにかく毎日うれしくて、憧れのアイドルと一緒に活動すること、ずっと見てきた劇場に立てることに、しばらくは浮かれていました(笑)。そして、段々と、いちメンバーとしてグループを背負う気持ちに変わっていきました。
――野球部に入って憧れの先輩と練習、2年後には主将という高校球児のようですね。ただ、名門校を継いでいくことには苦労も大きい
私たちも、前田さんや大島さんたちが卒業されて、顔触れが変わっていくと「テレビで見ても今のAKBは誰も知らない」と言われたりと、世代交代に悩んできました。でも、いつの間にか、いちファン上がりだった私や同僚メンバーたちで、偉大な先輩方が去った後を引き継いでいるんですよね。
――今年は、9月29日には、実に1年6カ月ぶりの58枚目シングル「根も葉もRumor」をリリース。“16年の歴史で最も難易度の高いとされるダンス” に挑戦して、公式YouTubeで公開のミュージックビデオやプラクティス動画などの関連動画は合計720万回再生を超え、TikTokではダンスをマネする人が続出しました
以前はAKB48選抜総選挙などで話題性と活気を生んでいました。ただ、コロナ禍で、そういうドラマが生み出せない苦しい時期を経て、今のAKB48は団結力で盛り上がってきています。
――今までのAKB48シングルは、姉妹グループメンバーも参加していましたが、新曲は、実に10年9カ月ぶりの「AKB48メンバーだけでのシングル」でした
しかも、難しいダンスだったので、皆で一緒に頑張らないと乗り越えられませんでした。今年は、そんな課題続きで、今まで以上に全員で同じ方向を向くようになりました。
――個人の順位を争った総選挙とは方向性の違う活動ですね
個人戦でも団体戦でも、結局、AKB48の魅力は「頑張ること」なんです。一生懸命になる姿で、皆さんに何かを感じてもらうことが存在する理由だと思います。
――大ブレーク後のAKB48は、姉妹グループも混ざった「AKB48グループ」でした。今年から、メンバーもファンも待望だった「純度100%のAKB48」に回帰したのでしょうか
だから今「団体戦」。皆でAKB48の名前を、もう一度広めていきたいです。過去と今、未来をつなぐことって、映画でもドラマでも現実でも「エモい」ですよね。「エモい」は、最近に流行った言葉ですけど、人と人のドラマ、紡がれる見えない糸が、昔から人間は大好きで、感情を揺さぶられてきました。そういう人の琴線に触れられるアイドルグループを、いち早く作られた秋元(康)先生は、本当にすごいです。
――今からでもAKB48のファンになるのは遅くないですか?
もちろん、全然大丈夫です! まずは、今のAKB48をちょっと見てみてください。きっと、何か感じていただけるところがあるはずです。そこから、徐々にいろんな曲を聴いたり、歴史を調べたりしていくと、どんどんハマってもらえると思いますので(笑)。
(写真2枚 ②横山由依卒業コンサートより「少女たちよ」)
(アザーカット2枚は有料会員限定)
節目のロングインタビュー
――ついに16周年です
私は、グループ加入前は趣味が「AKBの応援」というほどの大ファンでしたが、そんないちファンとしても、すごいグループだなと思います。つくづく感じるのは、メンバーやファンの皆さんを始め多くの人たちの人生に影響を与えてきたグループだということ。まさに私も、AKB48に人生を変えられた1人ですから。
――どんなときに実感を?
今年だと、先輩方が続々とご結婚されたときですよね。アイドルが、いつしか結婚、出産をするって、すごい物語。一緒に活動していた高橋みなみさんや大島優子さんの結婚には、衝撃でした(笑)。
――あらためてAKB48の最大の特徴とは?
それまでは、テレビの中の遠い存在だった「アイドル」を、ぐっと近い存在にしたのがAKB48だと思っています。アイドルも1人の人間、普通の女の子ということを、世に印象付けた最初のグループです。
しかも、AKBは、ドキュメンタリー映画などで、華やかなステージの舞台裏まで公開してきました。喜んだり、涙したり、ときには苦しんでる姿さえもあらわにして、「アイドルも人間なんだよ」ということを伝えていったと思うんです。
AKB48は連続ドラマ
――本紙スタッフでもあるスクランブルエッグ・岡田隆志編集長は、2005年12月8日のAKB48誕生の瞬間(前日7日の公開げいこの取材、8日のAKB48劇場初日公演)を目撃しています
いいな~、めっちゃうらやましいです。もしも、タイムスリップできるなら、私も伝説の初日公演を見に行きたいです(笑)。
――16年間も続いているAKB48の最大の魅力は何と考えていますか?
私の中では、グループとしてもメンバー個々においても、ドラマ、物語が続いていくところです。
――映画「アベンジャーズ」や「スターウォーズ」シリーズのような、長く続く群像劇。または、毎朝ヒロインの成長を見守るNHK朝の連続テレビ小説。さらに、青春を捧げる姿や伝統を引き継ぐ視点からは、高校野球の名門校にも似ているのかもしれません
私も、大好きだったAKBに入れた当初は、とにかく毎日うれしくて、憧れのアイドルと一緒に活動すること、ずっと見てきた劇場に立てることに、しばらくは浮かれていました(笑)。そして、段々と、いちメンバーとしてグループを背負う気持ちに変わっていきました。
――野球部に入って憧れの先輩と練習、2年後には主将という高校球児のようですね。ただ、名門校を継いでいくことには苦労も大きい
私たちも、前田さんや大島さんたちが卒業されて、顔触れが変わっていくと「テレビで見ても今のAKBは誰も知らない」と言われたりと、世代交代に悩んできました。でも、いつの間にか、いちファン上がりだった私や同僚メンバーたちで、偉大な先輩方が去った後を引き継いでいるんですよね。
悲願の純AKB48シングル
――今年は、9月29日には、実に1年6カ月ぶりの58枚目シングル「根も葉もRumor」をリリース。“16年の歴史で最も難易度の高いとされるダンス” に挑戦して、公式YouTubeで公開のミュージックビデオやプラクティス動画などの関連動画は合計720万回再生を超え、TikTokではダンスをマネする人が続出しました
以前はAKB48選抜総選挙などで話題性と活気を生んでいました。ただ、コロナ禍で、そういうドラマが生み出せない苦しい時期を経て、今のAKB48は団結力で盛り上がってきています。
――今までのAKB48シングルは、姉妹グループメンバーも参加していましたが、新曲は、実に10年9カ月ぶりの「AKB48メンバーだけでのシングル」でした
しかも、難しいダンスだったので、皆で一緒に頑張らないと乗り越えられませんでした。今年は、そんな課題続きで、今まで以上に全員で同じ方向を向くようになりました。
――個人の順位を争った総選挙とは方向性の違う活動ですね
個人戦でも団体戦でも、結局、AKB48の魅力は「頑張ること」なんです。一生懸命になる姿で、皆さんに何かを感じてもらうことが存在する理由だと思います。
エモいグループ、それがAKB48
――大ブレーク後のAKB48は、姉妹グループも混ざった「AKB48グループ」でした。今年から、メンバーもファンも待望だった「純度100%のAKB48」に回帰したのでしょうか
だから今「団体戦」。皆でAKB48の名前を、もう一度広めていきたいです。過去と今、未来をつなぐことって、映画でもドラマでも現実でも「エモい」ですよね。「エモい」は、最近に流行った言葉ですけど、人と人のドラマ、紡がれる見えない糸が、昔から人間は大好きで、感情を揺さぶられてきました。そういう人の琴線に触れられるアイドルグループを、いち早く作られた秋元(康)先生は、本当にすごいです。
――今からでもAKB48のファンになるのは遅くないですか?
もちろん、全然大丈夫です! まずは、今のAKB48をちょっと見てみてください。きっと、何か感じていただけるところがあるはずです。そこから、徐々にいろんな曲を聴いたり、歴史を調べたりしていくと、どんどんハマってもらえると思いますので(笑)。
(写真2枚 ②横山由依卒業コンサートより「少女たちよ」)
(アザーカット2枚は有料会員限定)