2021年8月号

2021/08/07

AKB48岡田奈々・岡部麟・村山彩希が舞台マジムリの見どころを語る(1) とにかくダーク!

 8月20日(金)からの舞台「マジムリ学園-LOUDNESS-」。「Forty-Eight Times」8月号では、ネロ役の岡田奈々さん(23)、ヌル役の岡部麟さん(24)、ケーニッヒ役の村山彩希さん(24)に稽古の進み具合や意気込みについて話してもらいました。

 舞台「マジムリ学園-LOUDNESS-」公式サイト

 ――舞台上演を知らされたときは?

 岡田 初演の舞台「マジムリ学園」(2018年)で演じたネロ役を、またできるうれしい気持ちでいっぱいになりました。私自身ネロというキャラクターが大好き! スタッフさんに「また舞台やらない?」と聞かれ、ネロ役と聞いた瞬間に「出ます!」と即答しました。

 岡部 ヌルの気持ちを考えると心配になりました。「大丈夫? 落ち着けぇ…」って優しく声を掛けてあげたい気分になりました。春にチーム8で演じた舞台「マジムリ学園 蕾-RAI-」で、ヌルになるまでのいろいろな苦悩、成長過程があったのだなぁと思いました。

 村山 ケーニッヒとは、ドイツ語で「王様」って知ったときに、今回リリィー(小栗有以)がいない中で、物語を展開させていくのが自分だと気づいてプレッシャーを感じました。喜怒哀楽が激しいケニちゃんも、つらい過去を抱えているので、その感情をしっかりと表現したいなと思いました。

 ――衣装を着てビジュアル撮影をしました

 村山 真っ黒! ダークヒーロー感と少しお嬢様な感じが、いつもの自分じゃなくてうれしくて楽しかったです。

 岡田 ロックな世界観を表現した真っ黒の衣装を着たときは、カッコよくてうれしい反面、初演の舞台「マジムリ学園」での学ラン風衣装が恋しくもなりました。でも、世界観がパワーアップしたんだと思うと、やり甲斐がありそうでワクワクが止まらなかったです。

 岡部 前回の舞台「マジムリ学園 蕾-RAI-」では、本番直前にコート(衣装)が完成したので、グッズやパンフレットは袖なしバージョンしかなかったんです。だけど今回は完全装備で、ビジュアル撮影に挑めたので、うれしくてすごくテンションが上がりました! コートを着たら自然に企み顔になりました! 憑依(ひょうい)!

 ――台本を読んでみてどうですか? 設定は、ネロ(岡田奈々)は荒地に戻り、3年生になったヌル(岡部麟)は生徒会長になったとか

 岡部 救いようがないくらいダークだなぁと思いました。あと、今回で、私、本格的に嫌われるだろうなぁと覚悟してます。

 岡田 全体的にシリアスすぎる…と思いました(笑)。ネロも2年前の姿からは想像できないような変化を遂げていて、演じるのに苦戦しています。あと、ヌル様がずっとご乱心で心配になりました(笑)。

 村山 とにかくダークヒーローが多い! 複雑な思いを抱えて、復讐だったり裏切りが頻繁にあって、今回のマジムリはダークな部分が多めです(笑)。

バラ(向井地美音)は華のある正統派


 ――自分以外で楽しみなキャストはいますか?

 岡部 ゆいりーさん演じるケーニッヒのパフォーマンスに惚れているので、アクションシーン、歌唱シーンでどんな魅せ方をするのかすごく楽しみです! ワクワクです!

 岡田 私も彩希ちゃん。歌もダンスもうまくて運動神経も良いのでカッコいいアクションに期待してます!

 岡部 バラちゃん(向井地美音)も! ドラマ版でお別れをしたままなので、どんな感じで再会を果たすのかが楽しみです! このダークストーリーのなかでの唯一の華です。みーおんさんのかわいさと華のオーラで、物語を陽の方向にちょっとでも引っ張っていってもらいたいです!(笑)

 村山 今回のマジムリは正統派な子がバラちゃんしかいません!(笑) まっすぐで、気持ちだけで動いてるバラがかわいくて、みんな好きになると思います。

 岡田 私はアンサンブルの多田京加ちゃんに注目しています。舞台向きの良い声の持ち主なので期待しています。アンサンブルはセリフが少ないのに、やることはめちゃくちゃたくさんあって大変だからこそ、今回の経験で大きく成長してほしいです。

 村山 私はタウゼント(小田えりな)とシュナーベル(下尾みう)のコンビが1番おもしろい! シリアスな展開が多い中で、2人の掛け合いは唯一笑えるので注目してほしいです。

嵐ヶ丘学園と荒地工業高校の弱点を探る


 ――ライバル校の弱点はどこにありそうですか

 岡田 嵐ヶ丘学園生徒会のタウゼントは、精神的支えであるヌルが弱点になると思われます。「ヌルに嫌われているよ?」と嘘の噂を流せば、タウゼントのメンタルはボロボロになり戦意を損失するはず? シュナーベルは、天然おバカさんなところが弱点でもあり利点でもあって怖いです。

 タウゼントとシュナーベルは、ヌルを取り合うほどに好きなので、ヌルがどちらかを選んで三角関係を終わらせてしまえば、生徒会は解散ですね!!!

 岡部 荒地は、お金とか権利を鼻先にぶら下げれば何でも言うことを聞いてくれそうなので、誰においしい話を持ちかけるかで勝負は決まりそうですね!

 村山 荒地は、今回ケニちゃんが荒らしたおかげで団体としてのまとまりがないので(笑)、タイマンなら強いけどチーム戦では弱いですね。嵐ヶ丘学園は、ヌルが恐怖で生徒会をまとめているのでチーム感はあるけれど、今作のネロはとても優しいので、心動かされて荒地側につく者も多そう。

 ――現時点での進行具合は?

 岡部 何とか全シーンの動き、アクションがついて、これから演技の細かいところを詰めていく作業に入ります。私は「めっちゃ強い」「貫禄」「怒らせちゃいけないヤツ」を、どうパワーアップさせていくかが課題です。

 岡田 今はまだミザンス(舞台上の立ち位置)をつけたばかりで、細かいアクション指導、演技指導まで受けられていませんが、演出助手さんとネロについてお話しをして、怒りと悲しみと希望の絶妙なバランスをうまく演じたいなと思いました 。

 村山 演技はいかにナチュラルにその役になれるか、ストーリーが進むなかで自分自身に問いかけて、それにどう応えていくのか、演技を広げたり縮めたりすることを学びました。

 アクションはリアリティーを出すけど、本当に殴っているように見せる角度や、殴る前の振りかぶり方が大切と学びました。歌は自分としてではなく役のまま歌えるように、歌詞の中で際立たせたい言葉を強調したり、それがどう聞こえるのかも学びました。

(写真6枚 ②岡田奈々③岡部麟④村山彩希)
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(2) ケーニッヒは日に日に変化 に続く

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